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今年前半のベストなミニバン2台(2ページ目)

今年も残り4か月になるが、オデッセイのフルモデルチェンジなどの大物登場を前に、今年前半に出たミニバンでベストといえる2台を再度取り上げて、その魅力を探ってみよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

さすが王者といえる実力

外観
全長4850×全幅1830×全高1890mm。4WDは1905mmとより背が高くなる。価格は300万円~468万9000円。アルファード、ヴェルファイアを足すと1万台を超える売れ行きは驚異的だ
今年前半で2番目に印象に残ったのが、王者アルファード、ヴェルファイア。よくできているだろうという想定以上の出来映えで、内外装の質感や走りのクオリティも1段とレベルアップを果たしている。いまやミニバンの王者ではなく、車内の広さや立派なシートを考えると、高級車の王者といいたくなる次元にまで昇華している。

3.5Lは十分以上なのはもちろん、2.4Lにたとえ7、8人のフル乗車をしても動力性能的には痛痒を覚えないだろう。3.5Lはハイオク指定、2.4Lのほうが燃費もいい。3.5Lの余裕のあるパワーでゆったりとロングクルーズをというのも捨てがたいし、アルファード、ヴェルファイアらしさをもっとも感じさせてくれる。だが、個人的には2.4Lのほうが走りのバランスがよく、コストパフォーマンスの面もいうまでもない。さらに、エスティマの存在感をより薄めるほどの、アルファード、ヴェルファイアの完成度の高さも付け加えておきたい。望むならエコ寄りのハイブリッドも欲しいところだ。

クルマでの長距離ドライブを!

室内
最大の魅力は、3列目まで大人が余裕で座れる居住性と、エグゼクティブシートではなくても十分といえる2列目だ。1列目は思ったよりも頭上には広さを感じさせない
クルマ離れが進み、電車やバス、飛行機などに移動手段の主役が移りつつある現在では、巨体でエコや生活防衛的とは見えにくいアルファード、ヴェルファイアだが、思いのまま自由に移動でき、しかも7、8人の大人が快適にドライブできる魅力が、ほかのクルマや移動手段にはない点といえるだろう。維持費などを考えれば脱クルマとなりがちだが、家族や友人とみんなでこのアルファード、ヴェルファイアで出かければきっと、クルマ、ミニバンを所有する喜びを感じるはずだ。
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