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今年前半のベストなミニバン2台

今年も残り4か月になるが、オデッセイのフルモデルチェンジなどの大物登場を前に、今年前半に出たミニバンでベストといえる2台を再度取り上げて、その魅力を探ってみよう。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

短所を吹き飛ばす長所

走り
レガシィの3シートバージョンといった印象を受けるエクシーガだが、見た目よりも居心地がよく、ファミリーにも十分にオススメできる。全長4740×全幅1775×全高1660mm。価格は199万5000円~278万2500円
今年前半でもっとも印象に残ったミニバンは、スバル・エクシーガ。7人乗りのみで、スライドドアではなくヒンジ式を採用する。チャイルドシートの装着など、ファミリーユースを考えると不満を抱く向きもいるかもしれないが、乗り降りは十分にしやすい。何よりもネガを吹き飛ばす魅力にあふれている。

NAモデルも魅力

内装
3列目はシートアレンジよりも「座る」ことを重視した造りで、きちんと座れる。ヒンジ式ドアながら乗降性もよく考えられている
発売から1か月で約4600台の受注を得るなど、好調なスタートを切ったが、エクシーガの出来を考えるともっと売れてもいいと思う数字だ。販売網からすれば上等なのだろうが。

一番人気は43%を占める2.0GT。ターボである最上級グレードが売れるのは、いかにもスバルらしい。スバルらしさといえば、4WDが75%近く占める。どんな新車もデビュー時は、上級グレードが売れる傾向があるため、そうした状況も反映しているのだろう。2.0GTは、想像していた以上に乗り心地がよく、ハイオクガソリンを指定する以外、大きな不満は見られなかった。

半数以上になるNAモデルも好印象だ。上り勾配のきつい高速道路ではもう少しパワーが欲しくなったが、実用上は問題ないだろう。乗り心地は2.0GT以上に軽やかで、1、2列目の乗り心地は上質といえるレベル。リヤタイヤに近い3列目はもっともタイヤからの振動が伝わるが、大きな欠点とまではいえない。逆に、見た目よりもきちんと座れる居住性を褒めたい。

今年前半でベスト・ミニバンといえるスバル・エクシーガを、今秋登場予定のオデッセイが超えるか興味深いところだ。

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