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オールラウンドなオススメSUV~その1~

普段はあくまで街中中心、休日には快適に高速道路を走り、スキーでも海でも躊躇なく出かけられるSUV。大きすぎず小さくて居住、実用性に乏しいモデルもNG。そんな要求に応えてくれるSUVとは。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


高速でも力強いターボモデル

フロントビュー
全幅が1800mmを超えてくると日本の住宅街では途端に神経を使わされるものだが、フォレスターのスリーサイズは全長4560×全幅1780×全高1675mmと扱いやすいSUVに入る。
今回は街から高速道路、海・山までオールラウンドに使えるSUVとして、スバル・フォレスターを取り上げたい。いまどき使用するステージを選ぶSUVはほぼ皆無といえるのだが、ハマーH2は街中で取り回ししやすいとは言い難いし、スズキのジムニーで高速道路をハイスピードで巡航し続けるのは個人的には避けたい。もちろん、いまや普通に走る分にはジムニーでもなんら問題はないのだが、今回は「至極快適に」というエクスキューズを付けさせていただく。

試乗したのは以前に紹介したNAモデルではなく、ターボモデル。NAでもモアパワーを痛感させられるとまではいかないものの、思いのほかトルクが細い印象を受けたからだ。海や山に向かう際の高速巡航性能もオールラウンドSUVには欠かせない。ターボであればその点はまったく不満がなく、SI-DRIVEのSportモードで十分な加速を得られる。急勾配がだらだらと続く高速道路でもSportSharpモードのお世話になる必要もなかった。また、一定の速度に乗ってしまえば出力を抑えるエコモードのIntelligentでも十分にクルージングできる。ストップ&ゴーの多い街中では、若干出足の悪さを感じさせるが、普通に流れに乗る分には問題ない。何よりECOマークを点灯させたいという心理状況にさせてくれる。また、このIntelligentモードはひたすら節約のモードではなく、ワインディングなどパワーが必要なシーンではフルスロットルを一度くれてやると反応して分厚いトルクをつむぎ出す。スポーツ走行の際にはSportかSportSharpが確かにレスポンスよく痛快なのだが、あくまで「I」を基本として、フレキシブルに使い分けるのが正解だろう。

安心感の高いフットワーク

フォーラム
デザインは内外装とも好みの分かれるところだろう。個人的には「スバルらしく」見慣れてくると悪くないエクステリアだと思うが、インパネはセンスフルとは言い難い
街中ではどうだろうか。日本勢では日産のデュアリスやエクストレイル、トヨタのRAV4、ホンダのクロスロード、スズキのエスクードなど多くのミドルクラスSUVが存在するが、扱いやすさではデュアリスに続く。あまり高すぎないアイポイントが、取り回しのしやすさと精神的な安楽さのバランスの高さにつながっている。視界は高ければいい、というものではないのだ。

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