高速でも力強いターボモデル
全幅が1800mmを超えてくると日本の住宅街では途端に神経を使わされるものだが、フォレスターのスリーサイズは全長4560×全幅1780×全高1675mmと扱いやすいSUVに入る。 |
試乗したのは以前に紹介したNAモデルではなく、ターボモデル。NAでもモアパワーを痛感させられるとまではいかないものの、思いのほかトルクが細い印象を受けたからだ。海や山に向かう際の高速巡航性能もオールラウンドSUVには欠かせない。ターボであればその点はまったく不満がなく、SI-DRIVEのSportモードで十分な加速を得られる。急勾配がだらだらと続く高速道路でもSportSharpモードのお世話になる必要もなかった。また、一定の速度に乗ってしまえば出力を抑えるエコモードのIntelligentでも十分にクルージングできる。ストップ&ゴーの多い街中では、若干出足の悪さを感じさせるが、普通に流れに乗る分には問題ない。何よりECOマークを点灯させたいという心理状況にさせてくれる。また、このIntelligentモードはひたすら節約のモードではなく、ワインディングなどパワーが必要なシーンではフルスロットルを一度くれてやると反応して分厚いトルクをつむぎ出す。スポーツ走行の際にはSportかSportSharpが確かにレスポンスよく痛快なのだが、あくまで「I」を基本として、フレキシブルに使い分けるのが正解だろう。
安心感の高いフットワーク
デザインは内外装とも好みの分かれるところだろう。個人的には「スバルらしく」見慣れてくると悪くないエクステリアだと思うが、インパネはセンスフルとは言い難い |
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