国産車/国産車関連情報

街中でも扱いやすいSUV~その1~(3ページ目)

SUVが欲しいけど大きくて運転しくにいのでは? と敬遠している向きも少なくないはず。今夏に登場した2代目エクストレイルはややサイズアップを果たしたものの、まだジャストサイズといえる貴重な存在だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

毎日乗れるサイズ

後席
SUVとしては乗降性も良好な部類だろう。後席は頭上空間がもう少しほしいが、デュアリスのように大柄な大人だとキツイということはないはず
街中での取り回しで最も気になるのが全幅で、とくに運転席から左前の車両感覚がつかめるかがカギとなる。フードが見渡せる点とヘッドランプマーカーの設定で車両感覚はつかみやすく、初代よりひと回り大きくなったネガよりも居住性や積載性のプラス面のほうが大きく感じるだろう。全幅のサイズアップも最小限に抑えられているから、日常の足として休日の相棒として実用性の高いSUVというキャラクターは健在だ。

荷室では、水洗いが可能なウォッシャブルラゲッジボードの下にアンダートレイが加わったのと、室内長、室内高に余裕が増したため積載能力そのものも向上。アンダートレイは右側が標準装備で小物を入れられるのがいい。外から見られずに済むし、荷室で小物が動いてしまうこともない。左側はディーラーオプションになるので、長尺物重視なら不要だし、小物をいっぱい積むならオーダーすればいい。使い方に合わせてチョイスできる。何よりも26インチのMTB2台を、前輪を外さずに詰め込めるなど積載性の大幅な向上が、アウトドアユースを便利にしてくれる。後席をダブルフォールディングさせれば、1088mmのフロア長になるからスノーボードなども余裕で積み込める。

アウトドア派以外は過剰装備になる

ラゲッジ
大きくなった荷室はウォッシャブルラゲッジボードの使い方次第で実用度が増している。後席はダブルフォールディングが可能
オールモード4×4、撥水インテリアや工夫いっぱいのラゲッジなど、エクストレイルはまさに「X系スポーツ」やキャンプなどのアウトドア派のためのSUVだ。逆にいえば「オンロードや街中」でしか乗らないのであればオススメしない。確かに撥水インテリアやラゲッジは普段使いでも便利だろう。

しかし乗り味は進化しているものの、まだヨンク系SUVの領域にあるし、せっかくの4WD性能やオフロード走行をアシストする装備も宝の持ち腐れになってしまう。「街中+アウトドアレジャー」というライフスタイルを送っていれば、大人になった2代目エクストレイルの真価を深く理解できるはずだ。また、初代でエクストレイルの魅力を実感したのであれば、買い替えも良好な手だといえる。その進化のほどを十分理解し、満足できるだろう。

日産「エクストレイル」の公式ウェブサイトはこちら

  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます