今年で10年目を迎える全日本GT選手権(JGTC)が岡山のTIサーキット英田で開幕した。GT500では、ホンダが無限と童夢に新車の02モデルを投入。他チームはコンバージョンキットで02モデルに仕立てている。トヨタはルマン、サード、トムス(2台)、セルモと5台の02モデルを投入。
他は01モデルを改良したものだが、土屋エンジニアリングは02モデル並みの改良を施している。テストで01モデルをクラッシュさせてしまったチーム右京は00モデルの改良型でやや苦しい。ニッサンの3台は01改でこちらも夏にV6エンジンを搭載した02モデルが出るまでは苦しい戦いになる。また今年はテストからヨコハマタイヤのユーザーが好調で、5年ぶりの優勝があるかもしれない。
GT300ではMR-Sがボディ下面を改良し、コーナリングスピードがグンと上がっている。ポルシェは松田秀士の所属する910レーシングが、02モデルを投入。エンジンやサスペンションの他、滑らかなフェンダーなど微妙にスタイリングが異なっている。新型車量では、新型インプレッサがJGTC初の4ドア車両としてデビュー。また昨年アメリカン・ル・マンシリーズで活躍したシュニッツァーのBMW M3が2台登場した。タイヤでは、BFグッドリッチ(ミシュラン)が好調でほとんど独占供給に近いアペックスがテストから他を1秒近く引き離すなど好調。
13日に行われた公式予選は、レースウィークのテストから好調だったラルフファーマン/松田次生の#64Mobil 1 NSXがコースレコードでポールポジションを獲得。以下、セバスチャンフィリップ/リチャードライアンの#18TAKATA童夢NSX、ドミニク・シュワガー(Fニッポンでケガを負った道上龍の代役)/伊藤大輔の#16無限NSXとNSXがトップ3を独占。4番手以下は、山路慎一/荒聖治の#25FK/マッシモADVANスープラ、本山哲/ミハエルクルムのザナヴィ ニスモ GT-R、ジェレミーデュフォア/織戸学の#39デンソーサードスープラGTとヨコハマタイヤ勢が4番手、6番手につけた。
GT300では、新田守男/高木真一の#31ARTAアペックスMR-Sがコースレコードでポールシッターに。福山英朗/木下みつひろの#24EndlessタイサンアドバンGT3R、山野哲也/柳田真孝の#3ユニシアジェックスシルビア、Guts城内/澤圭太の#71シグマMR-S、ディフェンディングチャンピオンである大八木信行/青木孝行の#81ダイシンADVANシルビア、デビュー戦となる小林且雄/谷川達也の#77クスコスバルインプレッサと続いた。また松田秀士/アダムウィルコックスの#910 910ロデオドライブアドバンGT3Rは、セットアップが決まらず15位にとどまった。