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タイヤで燃費は変わるのか?(2ページ目)

暫定税率復活でガソリン価格が再び上がり、いかにして燃費をおさえるかに頭を悩ませている読者も多いだろう。もちろん運転の仕方を変えるのが基本だが、「タイヤを変える」というのもひとつの手だ。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

燃費だけでなく資源としてもECO

ブリヂストンECOPIA EP100
ブリヂストンのECOPIA EP100。タイヤ本来の性能と転がり抵抗低減を高次元で両立させた点がスゴイ!

DNAアースワンの対抗馬として、ブリヂストンから発売されたのが「ECOPIA EP100」。このタイヤの“凄さ”はトレッドパターンとコンパウンドを徹底的に見直し、性能と転がり抵抗低減を高次元でバランスさせてきた点にある。

具体的には実用車用として評判のいい同社の「BスタイルEX」より30%も転がり抵抗が少ないにもかかわらず、ウエット性能はほぼ同等とのこと。その上、寿命まで長くなっているという。難点はサイズ設定がちょっと少ないことくらいか。

ダンロップは横浜、ブリヂストンと異なり、「資源」という観点からECOタイヤを考えた。「エナセーブES801」という最新タイヤは、通常のタイヤで使われる合成ゴム(石油と天然ゴムを混ぜたもの)の使用を減らし、天然ゴムを主原料としている。

また、ゴムの補強などに必要な石油の消費量も抑えており、天然素材の割合が高い。もちろん、性能を落とさずに転がり抵抗も抑えられているので、究極のエコタイヤという見方も出来るかもしれない。サイズは現行プリウス、シビックハイブリッド向けが主になっている。

その他、グッドイヤーはコンパウンドにトウモロコシを原料とした素材を混ぜ、転がり抵抗低減と長寿命を実現する「ハイブリッド」というコンセプトを展開。

東洋ゴムも現行エスティマハイブリッドのリプレイス向け(サイズは1種類だけ)として、ハイブリッドミニバン専用に転がり抵抗を抑えた「トランパスNe」をラインナップしている。

石油価格の高騰はまだまだ続きそうな情勢でもあるので、次のタイヤ交換の際にはぜひECOタイヤも候補に入れてみてはいかがだろう。そうそう、空気圧はころがり抵抗の増減に直結するので、マメなチェックを忘れないように。
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