4WDは腕と状況で使い分ける
スバルの4WDには4タイプある。いずれもフルタイム4WDなので、安定性に定評がある |
国沢:
スバルの4WDシステム、実は4タイプのあるの、知ってる?
永田:
調べてきました。AT車に用意される4WDシステムから説明します。AT車に用意されるのは2種類のシステムで、それぞれ「アクティブトルクスプリットAWD」と「VTD-AWD」と呼ばれるもの。「アクティブトルクスプリットAWD」は前:後の基本機動力配分を60:40とし、走行状況に応じて駆動力をFF状態(100:0)から50:50までの間で変化させます。「VTD-AWD」は基本動力配分が45:55。こちらも状況によって最適な駆動力配分を行います。回頭性を上げるため、どちらかというと後ろ寄りの駆動力配分になることが多いです。
新美:
MT車については僕が説明します。1つ目は「ビスカスLSD付きセンターデフ方式AWD」で、基本駆動力配分50:50。ビスカスLSDでセンターデフの作動を制限することができます。もう1つは「DCCD方式AWD」で、こちらの基本駆動力配分は41:59。オートモードを選べば、旋回初期や全開加速といった状況に合わせて最適な駆動力を自動で配分してくれます。マニュアルモードを選ぶこともでき、駆動力配分をドライバーで調節することも可能です。
国沢:
いずれも常時4つのタイヤに駆動力やエンジンブレーキが作用するので「滑った時だけ4WD」というシステムよりずっと安定してる。滑った後のコントロールに自信のない人は、姿勢を自動制御してくれるVDC付きのモデルにすればいいでしょう。
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