MITSUBISHI(三菱自動車)/三菱

ランエボMR公道試乗インプレッション 街乗りでも快適になりました。

ランサーエボリューションMRの試乗レポートと言うと、いずれもサーキットに代表されるスポーティ走行モードが中心。一般的な使い勝手に触れたものは少ない。そこで日常の移動手段として使ってみた。

国沢 光宏

執筆者:国沢 光宏

車ガイド

ランサーエボリューションMRの試乗レポートと言うと、いずれもサーキットに代表されるスポーティ走行モードが中心。一般的な使い勝手に触れたものは少ない。そこで日常の移動手段として使ってみた。走り出して驚いたのが、質感の向上である。今までのランエボ、速いことは速かったけれど、クルマとしての味わいに欠ける傾向。なかでも「こいつさえ改善されればなぁ」と思い続けてきたのが「ギア変わればいいんでしょう」みたいなシフトフィールに、道路のデコボコを全て拾っているような乗り心地。ポルシェやBMWのMシリーズなど、ランエボと同じくらい硬い足回りを持つクルマより、明らかに乗り心地が悪かった。

MRのハンドルを握って走り出すと、従来型と全く違うじゃないの! シフトフィールはカッチリしており、ヨーロッパのスポーツモデルと比べたって全く劣らず。なかでも感心したのが乗り心地だ。MRではビルシュタイン製のダンパーを採用したため、路面の細かい凹凸でもしっかり足回りが動いている。これまで何度も「ダンパーがあかん」と言い続けてきたけれど、やっぱりその通りだった。ダンパーを変えるだけで、100万円くらい高いクルマになった感じ。実際、ポルシェGT3やBMW M3に並ぶ質感を持つ。これで334万円なら安いとさえ思う。もちろん街中で乗ってストレス無し。

具体的に言うと、これまでのランエボだとチャイルドシート付けて幼児を乗せることなど推奨しなかったが、MRなら十分問題ないな、というイメージ。ドアだって4枚あるし、リアシートの居住性だってなかなか。ファミリーカーとして使うことだって出来るだろう。サーキットの試乗レポートなどによれば「絶対的な性能の進歩は少し」となっているけれど、趣味の自動車として評価すればものすごく大きな進化だ。クルマ通を自認する人にだって自信を持ってすすめられるほど。個人的には標準装備されるレカロのシートの座り心地も大いに気に入った。「最近楽しい自動車がない」とお嘆きの諸兄は、ぜひ試乗してみて欲しい。

さて、気になる走りはどうだろう。こらもう「満足!」と評価するしかなかろう。ラリーに出れば見通しの悪いコーナーでアクセル全開にするワタシでさえ、街中でフルに性能を引き出すことなど出来ない。いや、交通量少ないワインディングロードでもランエボが持つコーナリング能力を超えれないハズ。タイヤを鳴かせることさえ難しいと思う。ブレンボ製ブレーキの利きだって大満足。インプレッサとどちらが速いか、というのは乗ったことの無い人だ。乗れば「どっちも必要以上に速い」から。その気になればオーバー1千万円のピュアスポーツを相手に戦える実力持つ、大きな羽根付きのクルマがガレージにあれば、どんなに幸せなことだろうか。
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