西洋文化の薫る、別荘地・軽井沢を物語るスポット
軽井沢の歴史の原点ともいえる、外国人宣教師によってもたらされた西洋文化が色濃く残る旧軽井沢。別荘地として最も早く開けた土地であり、別荘族にこよなく愛されたスポットも多く見られます。■旧軽銀座
JR軽井沢駅から軽井沢本通りを抜けた4本辻の一端、旧軽ロータリーから約800mに渡る、旧軽井沢のメインストリート。明治時代から発展したこの商店街には、当時滞在していた欧米人の影響からパン店やジャム店、デリカテッセンといった、西洋文化の薫る食材店が多く立ち並びます。別荘族が食材を調達するために利用されることで発展し、今に至ります。
■旧三笠ホテル
明治39年~昭和45年まで、上流階級の人々が集った西洋式ホテル。昭和55年に国の重要文化財に指定されました。現在はホテルとしての営業はされていませんが内部公開されており、晩餐会が行われていたロビーや客室、当時使用されていた調度品などは、一見の価値があります。
・住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1339-342
・TEL:0267-42-7072
・営業時間:9:00~最終入館16:30
・定休日:年末年始
・入館料:大人400円
・交通:JR北陸新幹線軽井沢駅から北軽井沢・草津温泉行きバスで約8分、三笠下車、徒歩すぐ
■日本聖公会 ショーハウス記念礼拝堂
宣教師A.Cショーが明治28年(1895)に設立した、軽井沢初の教会。裏手には、明治21年(1888)に軽井沢で初めて建てられた別荘が復元され、記念館として公開されています。いずれも建物の内部を見学することができます。
・住所:長野県北佐久郡軽井沢町大字軽井沢57-1
・TEL:0267-42-4740
・開館時間:9~17時(冬期は~16時、礼拝時以外は見学可)
・定休日:不定休
・交通:JR北陸新幹線軽井沢駅から北軽井沢・草津温泉行きバスで約4分、旧軽井沢下車、徒歩10分
■軽井沢聖パウロカトリック教会
近代建築の巨匠・アントニン・レイモンド氏の設計による、昭和10年に設立された教会で、三角屋根がシンボル。日曜の9時から行なわれるミサは、観光客でも自由に参加できます。
・住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢179
・TEL:0267-42-2429
・開館時間:7:00~18:00(礼拝、挙式時以外は見学可)
・定休日:無休
・交通:JR北陸新幹線軽井沢駅から北軽井沢・草津温泉行きバスで約4分、旧軽井沢下車、徒歩3分
■万平ホテル
ジョン・レノンが足繁く訪れた、明治27年(1894)創業の西洋式ホテル。昭和11年(1936)に建てられた本館アルプス館には、メインダイニング、バー、カフェ、客室などがあり、歴史のある調度品類がそこかしこに見受けられます。資料館ではホテルの歴史を垣間見ることも。
「万平ホテル」カフェだけの利用もできる
・TEL:0267-42-1234
・交通:JR北陸新幹線軽井沢駅からタクシーで約5分
手つかずの自然の豊かさを体感できるスポット
軽井沢といえば、浅間山麓に広がる豊かな自然の宝庫。新緑から紅葉シーズンにかけては、緑の息吹を感じる自然との触れ合いを楽しむのがいいでしょう。■雲場池
鹿島ノ森にある御膳水を水源とする人工池で、周囲はカラマツや白樺、紅葉に覆われ、もやのかかる早朝は幻想的な風景に。澄み切った空気の中、朝もやのかかる湖畔のお散歩は、軽井沢ならではの贅沢なひととき。
さらに夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々で異なる表情が楽しめるのも魅力です。
カルガモが気持ち良さそうに泳ぐ雲場池(写真提供:長野県観光機構)
・交通:JR北陸新幹線軽井沢駅から徒歩15分
■軽井沢野鳥の森
日本有数の野鳥の生息地であるここは、総面積約100万平米の国有林で、ムササビやニホンカモシカといった野生動物や、年間約80種類の野鳥を観察することができます。
森の中には全長約3kmの散策路が設けられており、森のいきもの案内人「ピッキオ」によるガイドツアーも行われています。
・住所:長野県北佐久郡軽井沢町星野
・TEL :0267-45-7777(ピッキオビジターセンター)
・交通:JR北陸新幹線軽井沢駅から西武高原バスで約15分、星野温泉トンボの湯下車、徒歩5分
■白糸の滝
湯川の源泉にある滝で、高さ3m、幅70mに渡って、まるで白糸のように落ちる様が美しい。新緑の季節は清涼感たっぷり。周囲が真っ赤に色づく紅葉時も見事。
・住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉
・TEL:0267-42-5538(軽井沢観光会館)
・見学自由
■鬼押出し園
天明3年(1783)の浅間山大噴火によって噴出された、長さ6km、幅3kmの溶岩が凝固地帯を形成。溶岩を縫うように4つの遊歩道が設けられています。道中では高山植物の群生が楽しめたり、見晴台から雄大な景色を眺めることができます。
・住所:群馬県吾妻郡嬬恋村鎌原1053
・TEL:0279-86-4141
・営業時間:8:00~17:00(最終入園16:30)
・入園料:大人650円
・交通:JR北陸新幹線軽井沢駅から草津温泉行きバスで約45分、鬼押出し園下車、徒歩すぐ
文化の薫り漂う「軽井沢タリアセン」と「ムーゼの森」
南軽井沢の塩沢湖周辺には、総面積約10万平米を誇る「軽井沢タリアセン」と、アートスポットと庭園を有する「ムーゼの森」が集まり、文化の薫りが漂います。のんびりと散歩しながら1日かけて楽しめます。■軽井沢タリアセン
塩沢湖畔に広がる広大な敷地のなかで、「ペイネ美術館」、「深沢紅子 野の花美術館」、「軽井沢高原文庫」の3ヶ所のミュージアムや文人の別荘や旧居を見学したり、イングリッシュローズ・ガーデンを観賞したり、塩沢湖でボート漕ぎを楽しんだりと、さまざまに過ごせます。
・住所:長野県北佐久郡軽井沢町塩沢湖217
・JR北陸新幹線軽井沢駅または、しなの鉄道中軽井沢駅からタクシーで約10分
・開園時間:9:00~17:00(12・1月は10:00~16:00)
・休館日:施設により異なる
・入園料:大人800円(12・1月は無料)※美術館は別途
■ムーゼの森
「軽井沢タリアセン」のすぐそばには、2つの美術館とガーデンからなる「ムーゼの森」が。上質で文化的な空間なので、小さな子どもはもちろんのこと、大人も知的好奇心がくすぐられるスポットです。
・住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉182(塩沢・風越公園)
・TEL: 0267-48-3340
・開館時間:9:30~17:00(12・1月は10:00~16:00)※最終入館は開館時間の30分前まで
・休館日:火曜、展示入替期間、冬季(1月中旬~2月末)
・入館料:エルツおもちゃ博物館・軽井沢は大人700円、軽井沢 絵本の森美術館は900円 ※軽井沢絵本の森美術館との2館共通セット券は1300円
・交通:JR北陸新幹線軽井沢駅からタクシーで約8分
□エルツおもちゃ博物館・軽井沢
ドイツのエルツ地方に伝わる伝統的な木工おもちゃを展示。年に3回ほど企画展も開催しています。
□軽井沢 絵本の森美術館
欧米の絵本を中心に近・現代に活躍する作家の原画や初版などの資料、約6300点を収蔵・展示し、企画展も開催。洋書絵本を中心に扱うショップも併設しているので、おみやげ探しに最適。
軽井沢 絵本の森美術館の敷地には、英国人ガーデンデザイナー・ポール・スミザーが手がけた「ピクチャレスク・ガーデン」も広がり、散策におすすめ。軽井沢の風土に適した宿根草や原生植物を中心にしたナチュラルガーデンで、四季折々の花木が咲き誇り、絵のような美しさです。
軽井沢駅前でアウトレットショッピング!
観光スポットとともに今や外せないスポットになったのが、「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」。ファッションアイテム、スポーツアイテム、信州のお土産が一堂に揃うとあって通年多くの観光客で賑わいます。■軽井沢・プリンスショッピングプラザ
広大な敷地内に、ファッションブランドを中心に約240店舗が集まります。ファッションやスポーツブランドも魅力ですが、信州の食材みやげを扱うショップもあり、お土産探しに重宝します。
買い物に疲れたら、芝生のひろばや飲食店街でひと休みもよし。年数回バーゲンが行なわれ、その時期はさらに魅力が高まります。
・住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢
・TEL:0267-42-5211
・営業時間:10:00~18:00(季節により変動あり)
・定休日:不定休
・交通:JR北陸新幹線軽井沢駅から徒歩3~10分
星野エリアで自然に囲まれてグルメ&ショッピング
中軽井沢の星野エリアには、湯川沿いに自生する100本を超えるハルニレの木立と一体化した、洗練されたエリアも。川のせせらぎを耳に、四季折々の自然を感じながらのんびり過ごすのに最適です。■ハルニレテラス
ウッドデッキで繋がる9棟の建物には、個性豊かな16店舗が集まります。地元の旬の味をレストランで楽しんだり、多彩なショップで買い物を楽しんだり。季節にちなんだイベントも盛んなので、季節を変えて訪れると新たな魅力が見つかります。
なかでも、オーナー自ら栽培・収穫した旬の野菜が並ぶ、食のセレクトショップ「ココペリ」に注目! 野菜や果物の素材を活かしたジュースやジャムなどの加工品は、軽井沢のお土産にもおすすめです。
・住所:長野県北佐久郡軽井沢町星野
・TEL:0267-45-5853(代表)
・営業時間/定休日:店舗により異なる
・交通:JR北陸新幹線軽井沢駅から西武高原バスで約15分、星野温泉トンボの湯下車、徒歩5分