通勤&デイリーに着回す
ワーキングウーマンのコートスタイルはシックなテイストが基本。ウールのコートはベーシックアイテムです。それでいて、寒い日にありがたいダウンコートも通勤着として着回してしまうのがニューヨーカー。カジュアルすぎないダウンコートは1着あるとオンとオフの両方に使えて便利です。
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写真12.通勤コートはシンプル・イズ・ベスト。 |
黒のシンプルなコートは通勤コートに最適。手袋、パンツも黒で、一見、黒ずくめですが、さり気なく胸元を開けています。「ルイ・ヴィトン」のモノグラムバッグとの組み合わせや、iPodの白いコードとのマッチングも意識している気がします。
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写真13.白黒の変形トレンチコート。 |
モノトーンですっきりしたショート丈コート。トレンチコートの変形パターンです。面積の広い白地に黒の大きめボタン、黒の手袋、黒のレザーブーツという、徹底した「ブラック&ホワイト」の仕掛けに、細やかな気配りがうかがえます。
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写真14.トレンチ+ミリタリーでキリッと上品に。 |
高いスタンドカラーが目を引く上品テイストのコート。でも、エポレットやウエストベルトにトレンチコートやミリタリー系コートの香りが漂います。シックなグレー色ですが、ビッグボタンが適度に主張してくれていて、「仕事着」になり果ててはいません。ボタンと似つかわしい色合いの革手袋、手提げバッグと、ぬかりはありません。
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写真15.細身のダウンなら着ぶくれしない。 |
ダウンコートでも細身のシルエットなら、カジュアルすぎないので、通勤着としても使えます。ダウンがたっぷり入っていてモコモコだと、スキーウエアみたいで、オフィスには着て行きにくくなります。メンズライクなパンツと靴の合わせも素敵です。この人もiPodを手にしています。今やファッションの小道具としてもiPodは無視できなくなりましたね。
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写真16.キルティングはダウンコートのポイント。 |
ダウンコートの横キルティングがボーダー柄にたとえて、コーディネートの幅がさらに広がります。ニット帽と手袋を同じボーダー柄のデザインにして、コートのキルティングと響き合うように見せています。異彩を放つドット柄の肩掛けバッグを加えて、わざとばらつきを出すことも忘れていません。
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写真17.スーパーロングは「裾見せ」でアピール。 |
スーパーロングのダウンコートは首から下のほぼ全身を包み込んでしまうので、着こなしに困る難敵です。でも、この人は足下に一工夫。大胆で派手なフリンジ(飾り房)付きブーツをチラッとのぞかせています。洋服が全部隠れてしまうことを逆手にとって、わずかな露出スペースで勝負するテクです。このフリンジを印象付けるために、わざと全身を隠しているのかと勘ぐってしまうほどです。
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写真18.ランダムキルティングでオシャレ度アップ! |
こちらのダウンコートはそもそもタダモノじゃありません。キルティングの入れ方がランダムで、色はパープル。思いっきり主張しています。コートがこれだけ大声を上げているのであれば、そのほかのアイテムは控えめで。カメラを見つめる目力にも並々ならぬ迫力があります。
次のページでは
アイデアあふれるダウンコートの着こなしを紹介します。
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