アバンギャルド突っ走る鬼才
ジェレミー・スコットのバッグ |
ジャンニ・ヴェルサーチ氏が亡くなった後、「ヴェルサーチ」ブランドの後継者として名前が挙がったことでも分かるように、奇抜でトリッキーな驚きのあるデザインが得意です。カンザス州生まれの米国人です。
スコット氏は挑発的で奇抜なデザインで知られています。最近は世界的に「リアルクローズ(いつも着られる服)」に流れ、ファッションショーの意外性を薄れたといわれれますが、スコット氏はアバンギャルド(前衛的)を追求します。
ジェレミー・スコット本人の顔が描かれています |
見る人、着る人を楽しませるデザインで、「エンターテイメントデザイナー」とも呼ばれます。ミュージシャンとしてバンド活動も展開している異色のデザイナーです。
ニューヨークファッションにはパワースーツに代表される実用性と、クラブ系、ストリート系ファッションから発したアバンギャルド性という正反対の両面があり、スコット氏はトンガリ系の特攻隊長と言えるでしょう。
米国カンザス州生まれですが、ニューヨークで学び、パリで経験を積みました。今は米国西海岸に移り住んでいます。若いころに日本で短い期間暮らしたこともあるそうです。ブランドのオフィスはニューヨークにあります。日本ではまだあまり有名になりきってはいませんが、欧米では「モードの歴史を書き換える」デザイナーとして高い評価を得ています。「ファッション界で最も重要な人物」ランキングで、アレキサンダー・マックイーンやステラ・マッカートニーよりも上位に位置付けられたこともあります。
2001年まではパリ・コレクションで発表していましたが、9.11同時テロ以降はニューヨーク・コレクションに発表の場を移しました。ロサンゼルスでの活動歴も長く、ハリウッド女優にも顧客がいます。彼のファンとされる有名人には歌手でファッションアイコンのマドンナ、ビヨーク(Bjork)らがいます。
ジェレミー・スコット氏本人は、こちらのニットを着用してます。
今回ご紹介したジェレミー・スコットの着こなしテクは
・「“キモカワ”に挑戦!? ジェレミー・スコットを着こなす」を参考にしてください。
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