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Japanese Women@NY Fashion Vol.1 Nolitaでセレクトショップ

NYのファッション業界で活躍する日本人女性。競争の激しい街でサバイバルしていくコツを直撃! 1回目はセレクトショップオーナーの東末千春さん。

執筆者:市川 暁子



NYのファッション業界で活躍する日本人女性たち。
競争の激しいといわれるこの街でサバイバルしていくコツ、多くの人が憧れるその仕事をどうやってゲットしたのかなど――興味のあるポイントをNYファッション通信ガイドが直撃インタビューするシリーズ。第1回目は人気のエリア、ノリータにセレクトショップをオープンした東末千春さんをご紹介します。


MS. CHIHARU TOSUE/東末千春さん
セレクトショップTUTUオーナー


PROFILE:2002年2月、ノリータにセレクトショップをオープン。ノリータは90年代後半よりデザイナーブティックやカフェなどが続々と出店、現在では最も人気のファッションエリアとなっている。日本で株式会社ワールドのデザイナーとして4年半勤務した後、91年よりNY在住。



★お店をオープンしたきっかけ
もともと興味はあったのですが、たまたま去年の10月、ある方に別件で相談していたところ、話の流れで「そろそろお店でもやってみたら?」といわれたのがきっかけです。その方曰く、お店をやるには1、バイイングなど業界での経験があるということ、2、リーダーシップがあること 3、資金力ということでした。幸いにも私はそれをどれもクリアしているといっていただきました。自分としてもその時は半信半疑でしたが、肩をポンと押された感じがして、一気に準備がスタートしました。性格的に、やりたいと思ったらすぐ動くほうなので、いきなりお店の物件を見に行ってしまったり(笑)。それで、今年の2月、バイヤーが世界中から集まるNYコレクションの時期のオープンを目標に設定しました。

★ショップの場所が決まるまで
本当はセレクトショップのスクープなどがあるアッパーイーストサイドのサードアベニュー沿いでやりたかったんです。なかなかいい物件がなくてダウンタウンも見ていたら、11月ごろたまたまこの場所が空いて。隣にカフェもあるし、立地的にも気に入りました。他にも靴屋や洋服屋、ジュエリーショップなど借りたい人は大勢いたのですが、不動産ブローカーにしたビジネス計画に関するプレゼンテーションが通って、12月に契約をしました。

ショップの右側には世界中から集まったTUTUテイストのバックが。
ニット素材のJK($300)はパリの展示会で見つけた日本人デザイナーHIROMI TSUYOSHI。ニットキャップはDear Addy。


★オープンまでの準備
なるべく経費をかけないようにということで、自分で壁のペンキ塗りも手伝いました。業者を探すところから値段交渉まで、日本と違ってなかなかスムーズにいかないことも多かったです。お店の外観の屋根がついたのはオープニングパーティの1時間前。何度も怒鳴り込みの電話をかけたりして(笑)、もうやっとのことでオープンにこぎつけました。

★商品のバイイングについて
商品はヨーロッパ、アメリカ、そして日本から買っています。主に展示会でバイイングしますが、お店に直接売り込みに来るデザイナーの商品は全て見ることにしています。その内、いいと思えるものは10%以下ですが、ショールームを持っていないデザイナーも多いですし、時々素晴らしいデザイナーに出会うこともあります。

次のページでは東末さんがNYへいらした理由、NYファッション業界の厳しさなどについてお聞きします

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