ミレニアムイヤーもあとわずか。2000年の最後を飾るNYのクリスマス、マンハッタンの 百貨店のウィンドーディスプレイも華やかに街を彩っている。
世界最大の百貨店といえばメイシーズ。映画「34丁目の奇跡」の舞台にもなったこのデ パートのエントランスには巨大なミッキーマウスのバルーンが。これは毎年、11月末に あるサンクス ギビング デーにメイシーズが主催して行われるバルーンパレードからや ってきたもの。ショッピングバックや店内ディスプレイも今年のメイシーズはミッキー1 色といった感じ。店内には一体何人のミッキー人形がいるの?という程。
一方、超高級百貨店バーグドルフ グッドマンのウインドーは美術史をテーマにしたシック なもの。ルネッサンスや印象派、シュールレアリスム、コンテンポラリーアートなど時代 を追ってまとめられ、それぞれのアートを鑑賞するマネキンがディスプレイされている。 ファッションは、セリーヌ、ジョンバートレット、ジョンガリアーノなど。
ファッションではゴールドが復活したシーズンだったが、あえて全面シルバーの装飾をし たのはヘンリベンデル。NYではいち早くランバンの2001年春夏のコレクションを公開し た。スウェードなどのリッチな素材にラインストーンを施したフレッシュなイメージのコ ーディネートにはシルバーと白を背景としたディスプレイがマッチ。ふんだんに使われた ミラーが五番街をキラキラと映し出した。
ブルーミングデールズの趣向も凝っている。「LIVE@60th&Lex」と題されたディスプレイ はウインドー内でイベントを行うという企画。残念ながら、取材時にライブは見られなか ったが、日代わりのタイムテーブルによると、クリスマスキャロルの演奏やクリスマスに まつわるストーリーの朗読などのほかに化粧品会社とタイアップしたマッサージセラピー などの楽しいメニューが。ただ、ウィンドーの外で見物するのはちょっと寒そう!?
サックスフィフスアベニューの49丁目の角には、クラシックなツリーが。これはブロン クスにある植物園、NYボタニカルガーデンの協力を得たもの。ツリーの下には温室の模 型、そして蒸気機関車が走っていて子供たちも大喜びのディスプレイだった。
以上、それぞれに個性的にクリスマスを演出するNYの百貨店ウィンドー。連日凍るよう な寒さのマンハッタンだが、これらのウインドーを見ていると少しは心も暖まる?ような 気も。さあ!2000年のクリスマスももうすぐ!