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季節の色 その1 京都の節分祭~三色の鬼が舞踊る(2ページ目)

【1/29:題名変更,関連サイト追加!】京都の節分祭は霊験あらたかに舞い踊る三色の鬼が有名。色が意味する願いとは?豆まきの正しい方位、陰陽五行と色の関係に迫ります。

執筆者:細谷 美千代

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INDEX
霊験あらたかな三色鬼の舞い
鬼は鬼門へ~陰陽五行説と色の関係
節分の日 おすすめサイト


鬼は鬼門へ~陰陽五行説と色の関係

前ページでは、京都の節分祭と鬼の色についてお話しました。

さて、お宅では豆をどのようにまいていますか?何か地域の伝統的な決まりごとがあるでしょうか?

豆まきは、部屋中でたらめにまいて良いというものではありません。なんと、効果的に鬼を追い出すための、正しい豆まきの方位があるそうです。

「鬼門」という字の通り、鬼は陰陽道で鬼門に存在するのだとか。裏鬼門(南西)にいる鬼を、表鬼門(北東)へ追い詰めるように豆をまくのが正しい方法。これを「鬼門封じ」と呼びます。

この鬼門の鬼を追い詰める方法は、時代を遡ること平安の世、話題の陰陽師(おんみょうじ)たちが行った邪気払いの儀式からきています。

大寒の日、厄病を払うための5色の「土牛(とご)童子」(童子が牛を引く人形)を、宮中の12の門に立てました。それから、鬼門の方角=北東へ邪気を集めていき、最後に立春の前夜半時にまとめて捨てるのです。そこかしこにいる鬼どもを、じわじわ追い詰めて一網打尽にするというわけ。

これにならって、家中の鬼を裏鬼門(南西)から表鬼門(北東)へ追い詰め、全て外に追い出してから、「福」を中に招き入れましょう。



廬山寺(ろさんじ) /鬼の御加持~厄を祓ってもらえる



もう一つ、方位と色の関係を見てみましょう。平安時代の「政事要略」によると、前述の5色の土牛童子を12の門に立てた際、門の方位で土牛童子の色が決まっていたそうです。

陽 明 門
待 賢 門
美 福 門
朱 雀 門
西
談 天 門
藻 壁 門
安 嘉 門
偉 鑒 門
郁 芳 門
皇 嘉 門
西
殷 富 門
達 智 門


これを図にすると、陰陽五行説の「方位と色の関係」に基づいていたことがわかります。


方位と色の関係

方位
五行
節分に関する事柄
中央
赤(朱)
西
黒(玄)


節分とは、季節が移り変わる時期。陰陽五行説でいうと、冬から春の節分は、陰から陽へ移ることを意味します。豆まきには、炎(火気)で、豆(金気)を炒って強くたたきつけることで、春(木気)を救う」という力関係が秘められているという説があります。これは、火は金に、金は木に勝つとする、五行説の相克(そうこく)の関係に由来するといわれています。

方位と色の関係は、現代の身近な場面でも見られ、たとえば相撲の土俵の吊り屋根の房色は方位の色に一致しています。 (大相撲サイト トップページ吊り屋根画像 / トップページ>大相撲博物館>大相撲基礎知識>相撲豆知識>土俵まわり>吊り屋根&四房&四本柱)


相撲の吊り屋根の房色

方位
房色
守護神
五行
季節
中央
土俵
青房
青龍神
赤房
朱雀神
西
白房
白虎神
黒房
玄武神(黒亀)


また、4つの房色は、4つの守護神のシンボル色でもあります。天の四神は高松塚古墳の壁画にも描かれていました。 今度、相撲を見る機会があったら、吊り屋根の房色に注目!


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<関連サイト>
廬山寺(ろさんじ)-鬼の法楽- (行事レポート/画像提供:京都デジカメ散策
鬼も舞妓も踊ります~♪節分祭 (京都サイト)
家相の“正体”(陰陽五行編) (家相・風水サイト)

節分の日 おすすめサイトはこちら!>>>
(2003年 1/29 追加しました。)
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