赤川クリニック
院長の赤川元先生 |
院長にお聞きしました。
■こちらの特徴は何ですか?
小さな町の診療所です。産婦人科を専門にしていますが、基本的にプライマリケアをやっているつもりなので、どんな相談にも対応しているつもりです。そして、お産も真剣にやっています。医師は僕一人。この僕の仕事を一緒になって支えてくれるのが常勤・パートの助産師たちです。クリニックが一つになって、皆さん一人一人のお手伝いをしよう、という感じです。
■分娩料のめやす
基本は50万円です。実際には50~65万円くらいの間での請求です。
■出産される方の年齢層
今年で言えば、18歳から42歳の間の予定の方がいます。特別年齢層に特徴はないと思います。
分娩室 |
・夫立ち会い
対応しています。基本的には皆、夫が立ち会っています。
・フリースタイル出産
基本的にフリーです。ただ、フリーといってもある程度人のお産の姿勢には型があると思います。アクロバットをしに入院したわけではなく、元気に、健康な状態の赤ちゃんを産むのが目的だということを忘れないようにしたいです。自分の体の中で起きていること、赤ちゃんがどこにいて、どう進んできているか、考え、感じながらやっていく。これがアクティブでフリーだと考えています。
・できれば会陰切開をしたくない
この2年くらい、会陰切開はしないことにしています。ただ、放っておけば肛門、直腸まで裂けるだろうことが予想されるような場合、赤ちゃんの状態が悪く、すぐに吸引分娩で出さなくてはならないと判断した際にまだ会陰が伸びない状態である場合には切開を勧めています。そうでなければ切りません。36週くらいからご自分で会陰のマッサージをして、伸びるように努力してもらっています。でも、傷がなくても腫れてしまって痛いだの、少しは裂けますからそれを縫合するのが痛いだの、色々僕を悩ませてくれる人がいるのも事実です。どう考えますか、あなたは?
・無痛分娩
産後に使う入院の部屋です |
対応していません。
■帝王切開
骨盤位は予定帝王切開です。前回帝王切開は予定帝王切開です。
お産を扱っている限り、その範囲で帝王切開には対応しています。お産はいつ始まるか判らない。その経過がどうなるかも進行してみないと判らない。赤ちゃんが突然苦しい、と言い始めるかも知れない。予期せぬ時期に胎盤が剥がれ始めるかも知れない。そう言うことがあるのです。妊娠・出産には。
■産後の母子同室
母子同室です。
入院の部屋。どの部屋も洋室です。 |
基本は母乳です。人のおっぱいは2日くらいしないと分泌量が充分にならないようです。それまでの赤ちゃんの体重減少の程度、その背景にある脱水状態、それに伴う黄疸の出現、など、生まれたての命を脅かす状況に対しては、ブドウ糖・ミルクの補足は行います。元気な赤ちゃんを確保することが一番だと思っています。あせらず、ムキにならずに対応することがお母さんのリラックスした状態を保て、その後の母乳分泌を良くしてくれると信じています。4日目退院で8割以上の人は母乳のみで帰っています。一ヶ月検診時の母乳率はとても高いです。みな、一生懸命だけれど、リラックスしているのだと思います。おっぱいの指導は個別。一人一人の問題ですから、当然そうなります。 僕らは本気で考えています。
■不妊治療
基本はタイミング合わせです。排卵誘発剤は経口薬のみです。
■医師と助産師さんの数
医師 1人。
助産師 常勤4名 パート4名。