追加費用57万円:どうしても広い浴室にしたかった!
図面上では判断しにくい「体感広さ」はショールームで確認すべきです。工事してからでは取り替えることは容易ではありません。(画像提供:TOTO株式会社)
屋根や外壁の補修・塗り替え、そして床や内装の修理、給湯器、給水・給湯管などの取替えなどの実施、さらにはキッチンや洗面化粧台、浴室の入れ替えで、業者から提示された見積り金額は約480万円。これなら予算の範囲内です。早速契約しようと思ったのですが、業者から「待った」が掛かりました。「住宅設備についてカタログだけで決めては後悔することにつながります。ぜひショールームで実際の設備を確認しておきましょう」。
こうしてBさんは業者と一緒にショールームを訪問してみました。するとBさんの想像とは違う現実を突きつけられました。それは「浴槽の狭さ」です。図面上では浴槽が数センチ広がるはずのユニットバスが、実際に同サイズの浴槽に触れてみると大して広く感じないのです。これでは自分へのご褒美リフォームが半減してしまいます。再度業者と浴室のサイズについて検討を重ね、隣接する脱衣室とキッチンの配置を変更し、今よりもサイズの大きい浴室にリフォームすることにしました。
最終的な見積り金額は約537万円。当初見積りよりも57万円の追加出費、予算についても37万円オーバーです。しかし、Bさんはリフォームへの思い入れがよりいっそう強いものとなり、今では美しく生まれ変わった我が家でのんびり過ごすのが何よりも楽しみだと言います。
後悔のない追加工事を決断しよう!
今回のお二人のケースで共通していることは、リフォーム設備や建材のことを「知らない」ままで終わっていれば、追加工事をすることは無かったということです。ですが、リフォームは「工事」が目的ではなく、「工事の結果得られる居住性の良さ」などが目的ですから、やはり知らないよりは知っておく方が良いのは当たり前です。いずれにしても業者(プロ)とのコミュニケーションが上手くいった事例とも言えるのではないでしょうか。ただ単に「床暖房を設置したい」とか「設備を入れ替えたい」だけでは伝えることのできなかった施主の思いや考えが形になった時、リフォームは成功する確率がグンと高くなります。
「最初から知っていれば、こんな工事を頼まなかった」という後悔の追加工事もありますが、「それならば、ぜひこうしたい!」という追加工事もあることをぜひ頭に入れておき、満足度の高いリフォームを実現して欲しいと思います。