ジュニアシートランキング 本物志向で選ぶ・2018最新版!
体重15~36kg、およそ3~4歳から11~12歳頃までの学童用ジュニアシート(背もたれ付き)のおすすめ品をランキング形式でご紹介します。本物志向の方も納得のラインナップです。index
第1位 ブリタックス レーマー KIDFIX II XP
第2位 Cybex Solution S Fix
第3位 ロディフィックス AirProtect®
第4位 JOYSON Child Guard Junior
第5位 リーマン カイナハイバックISOFIX
コンビ ジョイキッズ ムーバー エッグショック KH
アップリカ エア ライド AB
リーマン ハイパックジュニア エアロ
ジュニアシートランキング第1位
ブリタックス レーマー KIDFIX II XP
ジュニアシートランキング第1位 ブリタックスレーマー キッドフィックス2XP
ブリタックス レーマーの製品は、ジュニアシートのカテゴリーでもやはり安定して性能の高い製品を造り続けています。特に2018年新登場のキッドフィックス2XPは、まもなく予定のある安全基準の改定内容を、いち早く取り入れた製品で、ジュニアシートの弱点を大幅に減らすことができています。
ブリタックス レーマーは世界で初めてジュニアシートに側面衝突対策を本格的に取り入れたメーカーですが、実は国際安全基準の策定にも彼らのもつ実績とデータが大きく影響しています。ブリタックス レーマーの製品造りの方向性が、大変理にかなっているために、多くの特徴が次期の安全基準の内容に反映するというのが実際です。なので安全基準の内容が発表されてから商品造りをするのではなく、既にある製品に安全基準が追いつくという逆転現象が起きます。
キッドフィックス2XPは、これまでのシリーズを継承して、深いヘッドレストと肩や胴体を守るがっしりしたサイドサポートを持ち、身長100センチ、およそ4歳から、140センチ程度、11~12歳程度までの間、どのサイズにおいても、しっかりと胴体から東部まで、側面衝突に対応する構造になっています。
ベルトガイドの形状、座面の角度、手すりの位置など気付かないような細かいところまで長年の研究成果が反映していて、利用者に変な使用上のコツを要求しません。子どもの小さな骨盤を、最短ルートでしっかりシートベルトで拘束して、不自然に姿勢が崩れるのを防ぎます。
サブマリン現象防止のセキュアガードを新開発。固定はISOFIXでワンタッチ
それでも、実際のジュニアシートの事故時の負傷は、腹部に集中しているデータがあることを踏まえ、さらに姿勢維持を確実にするために、セキュアガードというまた部分のホルダーを装備しました。これにより、シートベルト下に骨盤が流れて、シートベルトが骨盤から外れてしまうのを確実に防ぎます。
ISOFIXを利用した固定方法を採用し、座席にしっかり固定できますので、カーブで傾いたり、お子さんが自分で乗り降りするときにグラグラすることがなくなります(ISOFIXが無くても使用可能)。
ISOFIX固定を採用するこれからのジュニアシートには全てのメーカーにおいて、新たな課題が生まれました。固定をすることでシート自体は動かなくなりますが、事故時には一方的にお子さんの体だけが浮き上がっていくようになります。車のシートベルトの位置を小さなお子さんの体格に合わせて整え、正しく骨盤や鎖骨にあてがうためには、事故の瞬間にお子さんの体の動きに沿って、シートが浮き上がるのもメリットでさえあったのです。シートが体から離れるほどに安全性が損なわれますので、その対策として、肩ベルトに衝撃吸収パッドを装備し、同時に首などへの受傷リスクを削減。先にご案内したセキュアガードも貢献します。
人間工学的な座席構造の研究も老舗メーカーらしく煮詰めてあり、自然に正しい乗車姿勢に誘導します。そのため、大人には違和感を感じるほどの深いシェル構造なのに、子どもは安心感すら覚えて身をゆだねる不思議なカーシートです。
製品の詳しい解説は下記の動画で行っています。
ジュニアシートランキング第2位
Cybex Solution S Fix
ジュニアシートランキング第2位 サイベックス ソリューションS Fix
レーマーと同様、ドイツのメーカー サイベックス社のISOFIX対応ジュニアシートです。ジュニアシートの安全性を追求すると必然的にこうした姿になるのか、前出のキッドフィックスにとても良く似た構造です。体格差を補うための湾曲した座面構造、深い位置の腰ペルシガイド、大きく張り出したサイドウィング、逆V字型の大型ヘッドレストなど、ジュニアシートのお手本的な設計となっています。11~12歳近くまで、しっかりとショルダー部まで側面の衝撃から守るフルサイズボディです。固定方法もISOFIXで確実に固定できます(ISOFIXが無くても使用可能)。 さらなる特徴としては、ヘッドレストが3段階に後方にリクライニングすること。子供が寝てしまった時に頭部が前方に倒れやすいことを防ぐために、頭部を後方に倒すことで、より深く頭部を保護できます。ジュニアシートの中には、ヘッドレスト部分を枕状に膨らませているメーカーもありますが、子供は頭が大きいので、より前に倒れやすく本末転倒。頭部は平坦もしくは窪んでいるくらいが理想。なので、サイベックス ソリューションS Fixは他社にない頭部保護の工夫を実現しているといえます。
側面衝突の衝撃をいち早く吸収分散するためのリニア・サイドインパクトプロテクション (L.S.P.システム)を搭載。側面衝突時に子供の体がシートからずれることなくサポートできるようにジュニアシートの挙動を抑えるとともに、本体全体に衝撃を分散することで、頭部に伝わる衝撃を弱める働きがあります。普段は邪魔にならないように、ドア側だけワンタッチで飛び出すパーツになっています。
ジュニアシートランキング第3位
ロディフィックス AirProtect®
オランダのブランド マキシコシは、チャイルドシートにデザイン的な魅力をいち早く盛り込んだメーカー。シンプルで洗練されたデザインは、現在の業界デザインの風潮の原点となりました。
ジュニアシート ロディフィックス AirProtect®は、サイドウィングの高さが低めに抑えられているので、前出2つのフルサイズのジュニアシートと比べると若干スリムです。 ISOFIX固定で、しっかり固定できますが、取り付け後に2段階のリクライニングが可能です。寝たときに姿勢維持が困難なお子さんなどには重宝します(ISOFIXが無くても使用可能)。
ヘッドレスト左右にエアバッグが内蔵されています。よく見るとバッグの一部に穴があけられており、ショックを受けるとその部分から排気をすることで、絶妙にショックを吸収するように考えられています。
思い切ってひじ掛けを無くし、シンプルですっきりとしたデザインを実現。シートベルトを着け外しする際の手元の確認のしやすさは格別です。
マキシコシのチャイルドシート全般に言える特徴として、安全性能をシビアに追いすぎることなく、使い勝手、便利さを大切にする設計があります。そもそもジュニアシートをリクライニングさせていいのか?という問題がありますが、安全第一に考えればリクライニングはしない方が安全です。背もたれを倒せば倒すほど、事故の際にシートベルト下に体が潜り込んでしまうサブマリン現象を招きます。
それでも子供が寝てしまって、なんとなく姿勢が苦しく感じる時は、リクライニングを使いたいのが親心。そのあたり、うまくユーザーの心理をキャッチする製品となっています。幸いマキシコシのリクライニングは、背もたれを倒すと同時に、座面の前側が持ち上がり、サブマリン現象を引き起こしにくくする工夫は見られます。
リクライニングの仕組み等、製品評価の詳しい情報は下記の動画を参照ください。
ジュニアシートランキング第4位
JOYSON Child Guard Junior
ジュニアシートランキング第4位 JOYSON Child Guard Junior
日本のメーカーTAKATAが高性能ジュニアシートの開発に取り組み、世界に通用するレベルまで高めたのが「Child Guard Junior」。現在はJOYSONブランドに移り、販売を行っています。
11~12歳まで十分に使えるフルサイズボディながら、側面のサポートを骨格のある腰部と肩部に分けることで、コンパクトさや折りたたみを可能とました。大型のヘッドレストにはエアバッグで培った技術を利用して、エアバッグの生地で作られているエアクッションを内蔵。側面衝突時のショックを理想的に分散吸収します。両肩のサイドサポートは背丈に合わせて幅が広がる斬新な設計。
TAKATA時代に、日本で初めてISOFIXジュニアシートを発売開始し、その製品をベースに高機能化した製品です。ちなみにISOFIXが無くても使用可能です。
この製品を選ぶ時のポイントは「折りたためる」ことです。安全性の高さを確保しながらも、折りたためて収納しやすいことが利用条件になる方には貴重な選択肢となります。
アメリカでのエアバッグ訴訟で大きなダメージを受けたTAKATAですが、もともと堅実なチャイルドシートを作ってきたチャイルドシート部門には、JOYSONに変わっても良いものを作り続けてほしいものです。
ジュニアシートランキング第5位
リーマン カイナハイバックISOFIX
ジュニアシートランキング第5位 カイナハイバックISOFIX
カイナハイバックISOFIXは、ISOFIX固定でしっかり固定できるジュニアシート。適応年齢 3歳頃~11歳まで、適応体重 15kg~36kgまで 適応身長 98~145cm。海外の大型ジュニアシートと同様に、車のシートベルトが直接使用できる体格になるまで、しっかりと保護してくれます。日本のメーカーらしく、全体に3Dメッシュの蒸れにくい生地を使用しています。
側面衝突対策については、欧州製品ほど煮詰められていない気がしますが、現在の日本においては万人のユーザーに受け入れられるためのギリギリのサイズ感と思います。安価に販売されることも多いブランドであることを考えると、十二分な内容と思います。手軽に高い安全を提供する意味で、リーマンには今後も頑張ってほしいと思います。
参考 コンビ ジョイキッズ ムーバー エッグショック KH
日本代表的なメーカー、コンビのジュニアシート。ISOFIX固定ではなく、座席の置くだけのタイプです。取り付けの手間も適合確認もいらず、手軽に使用開始できる点で万人向けです。手触り良く丈夫なファブリックがコンビらしい製品です。設計のベースは古いもので、まもなくフルモデルチェンジがあるでしょうから、今更評価を書くのははばかられるのですが、読者の皆様の参考になると思うので、解説してみます。
背もたれをつけたまま、11歳頃まで使用できますが、背もたれとヘッドレストは、眠ってしまった時の姿勢維持はこなせるものの、側面衝突に対して効果を発揮するかというと、そこまでは期待してはいけないでしょう。2018年現在の日本の道路交通法で義務となっている6歳未満を対象とするなら十分なサイズですが、実際に11歳ころまで使用するとすると、ヘッドレストは伸ばせますが、ショルダー部サイドの保護は無くなってしまいます。
腰部のサイドサポートがとても大きいです。腰部分を側面衝突から守る意味合いがあり、同時に幼い子供が自分でバックルを外してしまういたずら防止にも役立ちます。そのかわり、こどもが自立して自分で操作できる時期になると邪魔になりますし、シートベルトを通すスリットが狭すぎます。欧州ではひじ掛けのような部分は消滅、もしくは最小化して、操作性を優先しています。
肩ベルトのガイドも位置と角度を再考する必要があるでしょう。ベルトが迂回しないように工夫すると、今より衝撃時の拘束性能が上がるはずです。全面的に側面衝突対策としてサイドを深くする必要も出てきます。
安全基準の改正が近いので、新たな製品企画はそれを待ってからというところでしょうし、日本のユーザー意識がまだまだ欧州のように真剣なものではないので、やみくもに本格的なジュニアシートを開発しても、サイズが大きくなりすぎて受け入れられない危惧もあるかと思います。けれどコンビが本気でフルサイズジュニアシートを作ってくれたら影響も大きく、意識も高まると思います。どのような展開となるか楽しみです。
参考 アップリカ エア ライド AB
ISOFIX固定ではなく、座席に置くだけのタイプです。3歳から11歳までを対象としていますが、「法的義務のある6歳未満を満足に使用できれば良い」という方にちょうどいいサイズ感です。取り付けの手間も適合確認もいらず、手軽に使用開始できる点で万人向けです。側面部の角度も深く、側面衝突時に体がズレずに衝撃を吸収してくれそうです。
肩ベルトを通すガイドが首に近く鋭角に設定され、シートベルトが採点距離で通りますから、事故時の挙動を抑えられます。座面の緩やかなカーブも、お子さんの体格の変化にかかわらず膝の収まりをよくするのに役立ちます。
細かな点ですが、ヘッドレストが背もたれ面より前に出ているので、眠った時などにお子さんの頭が前に倒れやすいかもしれません。背もたれ面をカバーを外して見てみると、脊髄に沿った面の構造材に大きな凹凸があり、後方からの衝撃に対しうまく衝撃分散ができません。厳密なことを言えば、背もたれ面はフラットに近く、少なくとも背骨のラインだけは凹凸を最小限にする工夫が望まれるところです。
参考 リーマン ハイパックジュニア エアロ
3歳から6歳までは背もたれ付ジュニアシートとして、6歳から11歳までは背もたれを外して座面だけのブースターシートとして利用するタイプです。ISOFIX未対応。「法的義務のある6歳未満を満足に使え、マニアックな安全性は追求しない、かつ安く済ませたい」という方には、お勧めの製品です。
固定はせずに座席の乗せて使うだけなので、3点式シートベルトの座席であれば適合確認もいらず、軽量で扱いやすく、手ごろなサイズ感、蒸れにくくかつ耐久性のある丈夫なメッシュ生地をほぼ全面に採用し、安っぽさがありません。またラフに使用しても結構長持ちするでしょう。
安価な製品には、ヘッドレストが背もたれ面より膨らんでいるものがありがちなのですが、そんなこともなく、首カックンは起きにくい方でしょう。通気のための穴が、側面や背面の事故時に衝撃を受ける部分を損なうことがないようにきちんと位置も配慮されています。
全体的にシンプルで誰にでも迷いなく使用できます。とてもお得な価格帯の製品ですが、要所は無難に押さえている点、企画製造にかかわっている人々のまじめさがわかる製品です。
ランキング上位に紹介した次世代のジュニアシートと比べると、サイドサポートの深さの不足、肩ベルトガイドの位置角度の悪さなどありますが、およそ1/5以下という甚だしい実売価格差を考えると比較するのも失礼な話。利用機会が少ない方、実家用のサブシート、こだわりが全くない方などには、無難な選択となるでしょう。
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