地球規模で増える気象災害
今年は気圧配置の影響で上陸が多いのではないかと懸念されています。
日本国内では2008年に「ゲリラ豪雨」という言葉が一般化したほど局地的な豪雨が多く発生しました。気温上昇があまり大幅でなかった2009年、あまり被害が発生しませんでしたが、気温上昇とともに発生するこの現象は、例年よりも気温が上昇している2010年、日本国内で被害を発生させ、今年は全国各地で9月までそのリスクが残ると思っていいでしょう。これも大きく見れば地球の気候変動の一部とも言えるのですが、地球温暖化による大気中の水分量の変化が、その最大の原因とも言われていて、今後もこの降雨被害は増えることがあっても減ることはないと思われます。
集中豪雨とゲリラ豪雨の違い
ところで、台風などによる集中豪雨とゲリラ豪雨の違いはどこにあるのでしょうか。集中豪雨などによる降雨被害は、台風などの大型低気圧や前線などの発生原因が特定できるため、テレビやインターネットなど、毎日の天気予報である程度確認することができます。つまり事前の準備が可能なわけです。それに対して、ゲリラ豪雨というのは、気温上昇などによって、局地的な上昇気流により積乱雲が発生、数分から数十分で急速に発達して雨を降らすため、その予測は難しいのです。ただ気象庁も最速のコンピューターによって、降雨の発生を局地的に予測することが可能になってきていますので、携帯などの気象サイトに登録しておけば、自分の生活するエリアでの降雨予測は前よりも早く、正確に入手することが可能になっています。「大気が不安定になっています」という表現はゲリラ豪雨の発生の可能性があると思ってください。
集中豪雨やゲリラ豪雨などの降雨被害は、あなたの生活圏が河川の周辺だったり、埋立地など、海水面より低い「0m地域」であればそのリスクは非常に大きくなります。まずはあなたの周囲がどんなリスクがあるのか。それを知った上で、より早い、正確な情報を得ることがあなたの「災害リスク」をずっと引き下げてくれることになるでしょう。