上がりやすい株をチェック
梅雨も明けいよいよ夏本番です。「サマーストック」、「サマーラリー」という言葉があるように株式市場においても夏は株価が動きやすい季節だと言われています。そこで今回は過去の株価データから統計的に調べ8月に上がりやすい銘柄について調べてみました。8月に上がりやすい銘柄をみつけるためには、過去に8月に上がった銘柄を調べるのが近道でしょう。そこで以下の方法で検証を行いました。
【検証期間及び対象】
1990年~2009年8月の東証一部全銘柄
【買いルール】
8月1日の翌営業日に成行注文で買い
【売りルール】
30日経過した翌日に成行注文で売り
今回はトレードの成績ではなく、過去8月に株価が上昇した銘柄を調べました。
各年の8月に株価が上昇した銘柄ランキングは以下のとおりです。
銘柄ランキングから特長を導く
勝ち数が多い順からランキング上位の個別銘柄をみると、電力・ガス・石油などのインフラ系銘柄が多いのが分かります。猛暑関連として電力株に注目が集まりやすい季節ということと、8月の株式市場は相対的に弱い月といわれており、値下がりしにくいディフェンシブ銘柄として注目されやすいと言えるでしょう。8月に強い電力銘柄
8月は電力株などのインフラ系銘柄が強いという傾向が分かったので、次のステップとして東京電力や四国電力など電力株のみで実際のトレードに近い条件に基づいて検証を行ってみました。
検証の条件は以下の通りです。
【検証期間及び対象】
2006年~2008年8月までの電力株11銘柄
【買いルール】
8月1日の翌営業日に成行注文で買い
【売りルール】
30日経過した翌日に成行注文で売り
【資金管理】
初期資産: 3,000,000円
1銘柄あたりの投資金額300,000円で定額配分
現物取引のみ
検証の結果は以下の通りです。
勝率: 72.22 %
勝ち数: 13 回
負け数: 5 回
引き分け数: 0 回
平均損益(円): 8,172 円 平均損益(率): 3.43 %
平均利益(円): 12,719 円 平均利益(率): 5.34 %
平均損失(円): -3,650 円 平均損失(率): -1.52 %
平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 31.67 日
トレード回数は少ない点は考慮する必要はありますが、過去の統計では8月に電力株でトレードした場合、比較的良好な結果と言えるのではないでしょうか。
8月は電力株にぜひ注目してみてください。
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(このテーマでの検証については、【システムトレードの達人】を使って検証しています。記事の内容に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありません。当社及び関係者は一切の責任を負わないものとします。投資判断はご自身の責任でお願いします。)