「共同保育所」ってなに?
共同保育所の多くは、1970~80年代の「ポストの数ほど保育所を!」という保育所拡充の動きが全国的に広まった時期に、スタートしています。高度成長期の中、それ以前の農家や商店などではなく、自宅外に「お勤め」する母親が増えていったことで、保育所の数が足りなくなってきました。
そんな中で、「保護者と保育者が協力し合って、自分たちで納得のいく保育園を作ろう」と始められた試みが「共同保育所」なのです。
かつてはそのほとんどが「認可外園」でしたが、その後「認可園」や「認証(東京都独自の基準を満たしたもの)園」となったところもあります。
具体的には、どんなところ?
◎小規模・異年齢共同保育所の場合、定員は10数人、多くても50人以下というところが多いようです。
そのため、「年齢できっちりとクラス分けする」というよりは、大きい子と小さい子、異年齢で一緒に遊ぶことが多いのです。
また、異年齢で遊ぶことは単なる規模の問題ではなく、それが自体が保育方針でもあります。
「大きい子は小さい子の面倒を見る、小さい子は大きい子に学ぶ」という、子どもどうしの関係を大事にしているのです。
◎保育者と父母との共同運営
多くの共同保育所では、保育者と保護者による「運営会議」が定期的に行われます。
「保育園が与えてくれる保育サービスを受ける」のではなく、保護者も運営に関わっていくのです。ここが通常の保育園との大きな違いです。
また、バザーやカンパなどで、できる範囲で資金面でも協力を、という場合もあります。
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