書類を整理するためのスキャナならドキュメントスキャナを選ぼう
書類整理用にスキャナを利用する場合は、「ドキュメントスキャナ」と呼ばれる製品を選ぼう。水平な読み取り面にスキャンしたい書類などを設置する「フラットベッドタイプ」ではなく、読み取りたい原稿をトレイにセットするADF(自動給紙装置)タイプのスキャナだ。光学解像度はフラットベッドタイプに比べて小さいが、自動両面読み取りなどの機能を搭載しており、書類を読み取る目的にちょうどいいタイプだ。ドキュメントスキャナは、紙の書類や書籍などをスキャンしてPDFなどの文書データとして保管し、キーワードや文書の内容などで検索性を高めるのが目的のもの。このため読み取り速度とOCR(光学式文字読み取り)などの機能性が求められる。その使い勝手は、本体の読み取りの手軽さや速さだけでなく、付属アプリケーションの機能の豊富さなどにも左右されるので、よく吟味して購入しよう。
各社ドキュメントスキャナをラインアップしているが、その中でも最も人気なのがPFUの「ScanSnap」シリーズ。2つ折りにすることでA3にも対応し、サイズ自動検出や両面自動読み取り、傾き・向き補正など効率的に読み取るためのさまざまな機能を搭載しているのが魅力となっている。キヤノン「imageFORMULA」やエプソン「Offirio」など各社ビジネス向けのドキュメントスキャナを販売しているが、それらのモデルに比べて低価格なのも人気の理由となっている。
スキャナを読み込み速度で選ぶ
読み込み速度で選ぶなら、カラーでもモノクロでも40枚/分の高速読み取りが可能なエプソン「Offirio ES-D400」がお薦め。コクヨの「キャミナックスW NS-CA2」もA4横方向のグレースケールでなら37枚/分の速度を実現している。【ガイドお薦め機種】
・エプソン Offirio ES-D400
両面自動読み取りが可能なCCD搭載のドキュメントスキャナ。光学解像度は600dpi。読み取り速度は最大両面40枚/分。「A3キャリアシート」を利用して、折りたたんだA3用紙の書類も一度に読み取れる。PDF作成やOCR機能を搭載したドライバーソフト「EPSON Scan」が付属する。
・コクヨ キャミナックスW NS-CA2
今回紹介するモデルの中では唯一、A3原稿をそのまま読み取れるドキュメントスキャナ。A4原稿で最大両面37枚/分の高速読み取りが可能だ。光学解像度は600dpi。別売の「キャリアシート」を使えば、A2サイズの読み取りも可能だ。付属ソフトが充実する「ビジネスパックモデル」も用意している。