そもそも養育費とは?
養育費は親のためではなく、子どもが持っている権利です。離婚前と変わらない生活がたもてるようにしっかり確保しましょう!
誤解しがちなのは、養育費は別れた配偶者のために支払うものではなく、あくまでも子どもが持つ権利であるという点です。また、親権がどちらにあろうと、両親の資力に応じて支払いをしなくてはなりません。ですから、たとえば離婚を決める際に「離婚さえできれば、養育費は要らない!」と妻側から提案したとしても、子どもが親から扶養を受ける権利は放棄できません。養育費は「子どもの権利」であり「子どもに対する義務」ということになのです。
養育費は、どうやって決まる?
養育費は、夫婦がふたりで話し合って決めるケースがほとんどです。「支払いの期間」「支払い金額」「支払い方法」という3つの要素を軸に協議します。
金額を決定するにあたっては、「現在、子どもを育てているのにかかっている費用」「今後の成長にともなって発生する費用」「夫婦それぞれの財産」「今後の収入や経済状態」などを検討します。大切なのは、取り決めた内容を書面に残しておくということ。口約束で終わらせないためにも、法的な強制執行力のある「強制執行認諾約款付きの公正証書」にしておくことをおすすめします。
なお、話し合いで決まらないときは、離婚と同じく家庭裁判所の調停を利用して決定することができます。調停でも決まらなければ、裁判に持ち込む覚悟も必要でしょう。あいまいなまま放っておくことは、自分と子どもの将来にとって大きなマイナスになると考えていいでしょう。
養育費の相場って、どのくらい? >>