第1位:「全て自己資金」でリフォームした
リフォーム費用の捻出方法第1位は「全額自己資金」でした。マイホームの取得資金の場合は最初からローンを検討することが多いのに対し、新築に比べて金額が安くて済むリフォームは最初から自己資金で計画する方が多いようで、全体的な費用へのアプローチとして、できるだけ現金、オーバーしたらローンという考え方が浮かび上がります。「住まいを新築した時から月2万円のリフォーム積み立てをやってきた」「中古マンションとして現在の住まいを取得した時から、将来のリフォームを見据えて、夫婦で貯金してきた」という実に計画性を持った施主は、それぞれ「築25年」「マンション購入後10年」という節目にリフォームを実施されていました。非常に手堅いリフォーム計画であったといえるのではないでしょうか。
番外編:リフォーム費用430万円全額が奥さんのヘソクリ!
今回取材させていただいた施主の中でも、飛びぬけたお話を聞かせていただいたのがこの「ヘソクリ」資金でした。リフォームの話をどんどん進めていく奥様に対し、不安げな表情のご主人。いよいよリフォームプランが固まりご主人が「お金はどうするんだよ?ローン組むの?」と奥様に話しかけた次の瞬間、「私が出すから心配しないで」という頼もしい奥様の発言。結婚当時は予算に限度があり、やっとの思いで購入した現在の住まい(中古住宅)を、いつか時期が来た時に思いっきり自分のイメージにリフォームしてやるんだと願い続けていた奥様は、長年に渡り毎月少しずつヘソクリ貯金をため、そして今回のリフォーム計画に至ったそうです。奥様のリフォームにかける熱い思いを、ご主人は全く知らなかったとのこと。ヘソクリにはこんなドラマもあるんですね。
リフォームの意味を熟考することが費用面でもポイントに
ということで今回はリフォーム費用の捻出方法についてランキングしてみました。今回のアンケートは、リフォーム費用が100万円以上となった施主にお話を伺いました。ちなみに最高金額は約1,030万円、平均費用は約410万円という結果でした。今回のアンケートでよくわかったことは、リフォームは思いつきでやるものではなく、また住まいの劣化などでやむを得ず緊急的に費用を捻出するというよりも、皆さん非常にリフォームというものを真正面から捉え、かつ楽しんでおられるようです。新築時・住宅取得時には気がつかなかった住まいの問題点を、リフォームで解決しよう、より住みやすい家を作ろうという思いが表れていたのではないでしょうか。
リフォームはじっくり検討を進めるのがポイントです。その検討材料には費用計画も含まれます。上手にプランニングして、家計の負担にならないようなリフォームを実現しましょう。