内装建材

簾(すだれ)と葦簀(よしず)の違いや使い方、効果(2ページ目)

【2018年5月更新】暑い夏、エアコンにすべてを頼らない方法として、日本古来のアイディアである、簾(すだれ)、葦簀(よしず)が見直されています。それぞれの違いや使い方、サイズの選び方や取り付け方、効果を紹介していきます。

執筆者:塩 将一

軒下、ベランダに立てかける「葦簀(よしず)」の使い方、効果

よしずundefined葭簀undefinedよしずとはundefinedサイズ

よしずは立てかけて使うのが一般的である

その「簾(すだれ)」や「葦簀(よしず)」はホームセンターなどで、比較的安価に入手することができます。もっとも「葦簀(よしず)」は非常に大きいサイズので、クルマに乗せて帰るのもなかなか大変なので、配達してくれるお店にお願いするのがいいかもしれません。

大きいけれど、手っ取り早く利用できるのが「葦簀(よしず)」です。軒下やベランダの吐き出し窓に立てかけて使うのが一般的であり、窓の高さより2、3割長いものを購入しておくと、扱いやすいはずです。そう、たったこれだけで取り付け完了です。これによって直射日光は遮れるし、窓を開けておけば風を通すこともできます。

またブラインドやカーテンと異なり、窓の外に設置するから、熱がこもらないというのも大きなメリットです。葦簀(よしず)における具体的なデータはありませんが、ブランドを窓の内側に取り付けた場合、日射熱を40%程度しかカットできないのに対し、外側に取り付けると約80%遮断することができます。これは日射遮蔽物の表面で発熱するからであり、その点からも「葦簀(よしず)」が大きな効果を発揮することが分かると思います。

さらに、窓を開けながら「葦簀(よしず)」を利用する場合に、非常に有効なのが、「葦簀(よしず)」にジョーロを使って水をかけてやることです。適度に水を吸い取ることができる「葦簀(よしず)」は水が蒸発することによる気化熱で、外気より2、3度涼しい風が入ってくるのです。

状況に応じて使い分けることで、気持ちよく過ごせるはずですよ。
 

夏はカーテンをとりはずそう「簾(すだれ)」の使い方、効果

すだれundefined簾undefinedカーテンundefined効果

カーテンレールに取り付けるのがもっとも手軽で簡単

では、「簾(すだれ)」はどのように利用したらいいのでしょうか?

「簾(すだれ)」は窓の外に吊るす外掛けと、内側に吊るす内掛けがあり、伝統的には外掛けが一般的です。もちろん、外掛けでもいいのですが、結構手軽で便利なのが内掛けです。

簡単なのは、カーテンレールを利用する方法。夏場はカーテンをすべてとりはずした上で、カーテンレールに引っ掛ける形で取り付けるといいでしょう。もし、カーテンレールに取り付けられないときは、いわゆる「突っ張り棒」を利用して取り付けるといいでしょう。さらに便利なのが巻き取りようの滑車の取り付けです。やはりホームセンターなどで数百円で入手でき、取り付けも簡単なので、お勧めです。

カーテンと比較して、窓を開けているときに、風を通すため、部屋を涼しくすることができます。構造的にはブラインドなどと同様ですが、金属製のブラインドと異なり、「簾(すだれ)」は空気の層を利用して熱を通しにくくするので、部屋の中が暑くなりにくいという特徴があるのです。

こうした「葦簀(よしず)」、「簾(すだれ)」を利用することにより、涼しさを実現できるとともに、インテリア的にも落ち着いた雰囲気を演出できるのではないでしょうか?
 

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