家庭の総エネルギー1/3は給湯
家庭の中で使用される総エネルギー量の約1/3は給湯にかかっており、光熱費全体の中でもかなりのウエイトを占める部分です。
また、ガスは季節によって使用量が大きく変動するのも特徴。気温や水温が低くなる冬場は、同じ使い方をしていても必然的に高くなってしまいますので、メインの使用となる「給湯」を中心に、効率の良い使い方をすることがポイントとなります。
お風呂
意外とコストが高いのが風呂の追い焚き。たった湯温を3度上げるだけの追い焚きで10円近くかかります。お風呂はできるだけ追い焚きをしなくて済むように、続けて入浴するようにしましょう。どうしても入浴の間隔が開いてしまう場合には、浴槽に蓋をすることを忘れずに。蓋だけでなく、湯の表面に浮かせる保温シートなどを併用すると、さらに湯温が下がりにくくなります。
また、給湯器と風呂釜を比較した場合、熱効率が良いいのは給湯器です。風呂に湯をはる時には、真水を入れて追い焚きをするよりも、入浴直前に給湯で湯をはった方がガスの使用が少なくて済みます。
シャワーの使用をできるだけ少なくするのも、節水効果と同時にガス代の節約にもつながります。シャワーはこまめに止めるようにし、使いすぎに注意しましょう。
キッチン
鍋などはできるだけ底の広いものを使用し、鍋底から炎がはみ出さないようにしましょう。やかんで湯を沸かす時には、中火が一番熱のロスが少なく経済的です。同じ鍋で同時に複数の野菜を茹でたり、炊飯器で米を炊く時に卵や根菜を一緒に茹でるなど、同時調理はガス代節約と時間の短縮になりますのでおすすめです。
長時間煮込むような料理の場合は、余熱の利用や下ごしらえに工夫を。
土鍋などの保温効果が高い鍋を使い保温調理をしたり、圧力鍋や真空保温鍋を利用して調理をすれば、ガスの使用は短時間で済みます。根菜などを煮る場合には、あらかじめ電子レンジで火を通しておくのも良い方法です。
食器洗いの時は、給湯器の設定温度は低めの温度を心掛けましょう。但し食器洗い乾燥機を使用している場合は給湯接続とし、食洗機使用時には湯温を高めにした方が電気代が抑えられるため、トータルでの光熱費は安くなります。