ビジネスモデルを調べよう!

クリスマスシーズンの好調業界といえば、ジュエリー関連などです。
12月に入り、いよいよクリスマス商戦に突入しました。 男性が女性に贈るクリスマスプレゼントと言えば、指輪、ネックレスなどのジュエリーが定番ですよね。
そこで今回は、4℃ VS ツツミ、どちらのジュエリーがお買い得か!?を調べてみましょう。

ビジネスモデルの基本は「損益計算書」

5万円で指輪を買うとしましょう。4℃とツツミ、どちらのお店で買うほうがお買い得でしょうか?ヒントは企業が発表する決算短信に記載されている「損益計算書」にあります。

■お買い得な商品とは....「売上高総利益率」が低い商品

出血赤字の大バーゲン!と言う広告をみると、みなさんお買い得なイメージがありますよね。お買い得な商品とは、その商品にかかる原価が高くて売上高総利益(粗利)が少ない商品なのです。

4℃ の売上高原価率

FDCPの損益計算書(クリックすると拡大画面が出ます)
図は2671エフ.ディ.シィ.プロダクツ(4℃)の損益計算書です。4℃ の売上高原価率は40.7%となっています。
50,000円の指輪を買った場合、その指輪の原価は20,350円、お店の儲け(売上高総利益)は29,650円です。お店はその利益の中から、家賃や従業員のお給料を支払い、残った利益(営業利益)は、売上の10.9%にあたる5,450円程度が利益になることが、「損益計算書」から分かります。

ツツミの売上高原価率

ツツミの損益計算書(クリックすると拡大画面が出ます)
図は7937ツツミの損益計算書です。 ツツミの売上高原価率は45.8%となっています。
50,000円の指輪を買った場合、その指輪の原価は22,900円、お店の儲け(売上高総利益)は27,100円です。お店はその利益の中から、家賃や従業員のお給料を支払い、残った利益(営業利益)は、売上の18.8%にあたる9,400円程度が利益になることが、「損益計算書」から分かります。

安さ?かブランドイメージか?

4℃で20,350円の指輪を50,000円で買うのか? それともツツミで22,900円の指輪を50,000円で買うのと、どちらが消費者としておトクでしょうか?

単純に売上高原価率を見ると、ツツミに軍配が上がります。
ただ、営業利益(商品を売って得た利益の中から、家賃や従業員のお給料を支払い、残った利益)でみると4℃の方がおトクとなります。
これは、4℃がお店の立地条件(駅から近い。高級感がある土地、百貨店等)や広告などに費用を費やし、ブランドイメージを構築させているからです。
逆にツツミは、立地やブランドイメージにコストをかけず、その分価格に割安感を持たせる戦略をとっていると言えるでしょう。

ブランド力の4℃ VS お買い得感のあるツツミ 株価が上がっているのはどっちだ!?

どちらのジュエリーが巷では人気があるのでしょうか?
2005年初、2671エフ.ディ.シィ.プロダクツ(4℃)の株価は1,125円、7937ツツミ の株価は2,990円でした。
11月末にはそれぞれ2,480円、4,200円にまで値上がりしました。年初から値上がり率はそれぞれ+120%、+40%となっています。

値上がり率だけで考えれば、いまのところ、2671エフ.ディ.シィ.プロダクツに軍配が上がります。市場はブランド力のある、2671エフ.ディ.シィ.プロダクツの方が売上高、利益とも伸びると考えているのでしょうか。
果たして、クリスマス商戦は如何に!!

それぞれの店舗を訪れて観察してみると、今後の株価の動向を掴むヒントがあるかもしれません。

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