前回、ようやく口座開設が終わりました。今まで全4回この連載をしてきましたが、今日はちょっと厳しい、耳の痛い話をしておきます。内容はたぶん、一番楽しくないでしょう。しかし、これから実際に株式投資をしていく上で、もしかしたら、一番重要なことかもしれません。る~さ~!さんに寄稿していただいた記事「リスク管理のススメ」でも触れられていますが、今回は、リスクについてお話しします。
株のリスクって何でしょう?まず、考えられるのが買ったときの株価以下に株が下がってしまうリスクです。(値下がりリスク)そして、もう一つ、たまにあるのが倒産というリスク。特に最近では、株価が100円以上の企業でも突然倒産してしまいます。戦後日本を支えてきたメインバンク制の崩壊も影響しているのでしょう。倒産リスクを回避するには危なそうな企業には近づかない、要するに、株価が著しく低い株には近づかないことです。こんな単純なことで倒産リスクからおおかた回避できます。
さて、ここから値下がりリスクを減らす方法を詳しく見ていきましょう。リスクを減らすにはやはり分散投資が一番です。分散投資には大きく分けて2つあります。投資先を分散する方法(銘柄分散・業種分散)、そしてもう一つが投資する時期を分散する方法(時間分散)です。いずれも、そんなに難しい方法ではありません。しかし、実践するのがちょっと難しいのです。
投資先を分散する方法(銘柄分散・業種分散)とは、読んで字のごとく、投資する銘柄・業種を分散させることを言います。たとえば、100万円投資するときにソニーだけに投資するのではなく、医薬品や小売業の企業にも同時に投資するのです。ソニーだけに投資した場合に比べ、リターンは少なくなる可能性がありますが、その分、リスクは押さえられます。
この際、気をつけなければならないのは、ソニーと松下というような買い方では分散になっていないと言うことです。理由は業種が同じだからです。また、ソニーとトヨタという買い方もリスクをあまり減らせません。(悪いと言うほどのものではありませんが)というのは、両社とも一般的に円安になると業績拡大の期待から株価が上がり、円高になると業績に悪影響が出るため株価が下がる傾向にあるからです。(常にそうなるとは限りませんが)分散する場合には収益を左右する要因が同じではないかということにも注意しましょう。