「宝くじの日」の歴史は長い
宝くじを購入した人にとって、最大の関心事は「当たり それとも 外れ」です。外れた宝くじはただの「紙切れ」、と今までは思っていました。ところが宝くじの世界にも、スポーツの世界と同じように敗者復活戦(=「宝くじの日記念お楽しみ抽せん」)が行われていたのです。それが「宝くじの日」。くじ→92という語呂合わせで、抽選日は9月2日です。「宝くじの日」は、昭和42年に「時効当せん金ゼロ」を目的に設けられ、以後約50年ずっと続いています。ちなみに2016年の「宝くじの日記念お楽しみ抽せん」の賞品は、3銘柄米食べ比べセット(1Kg×各1袋)、今治純白タオルセット、マイクロウェーブヒートライト、燕三 ステンレスラウンドロックタンブラー、停電センサーLEDサーチライトの5品目。宝くじの懸賞金に比べるとささやかですが、1年間の宝くじ外れ券の山が宝に山に見え「当確のスリル感を2度楽しんで」ゲットする賞品です。うれしいに違いない、と思うのですが。
宝くじの日の対象となるのは、その前年9月1日からその年の8月31日(1年間)に抽せんがあった宝くじの外れ券です。スクラッチは、宝くじ券の裏面に「お楽しみ抽せん」の対象となる時期が記載されています。ロトやナンバーズのような数字選択式宝くじやイベントくじは対象外です。
敗者復活した宝くじは
宝くじの日に幸運にも当選した人は、当選券の裏面に、住所、氏名、電話番号を記入して、一般書留・簡易書留・特定記録郵便のいずれかで〒100-8694
日本郵便株式会社 銀座郵便局 私書箱800号
「宝くじの日」係
宛てに郵送します。締め切りは10月31日(当日の消印有効)です。カタログが送付されてきますので、その中から希望の賞品を選択します。
収益金は公共事業に使われている
宝くじの売上金はいったいどのように使われているかご存知ですか?平成27年度は、当選金に47%、諸経費に13.2%、残りの39.8%は発売元の都道府県及び20指定都市に配られ、高齢化少子化対策、防災対策、公園整備、教育施設及び社会福祉施設の建設や改修、芸術振興などの公共事業に使われています。外れても地元のインフラ整備に使われていると思えば、それ程悔しくはないかな?
宝くじの時効は1年
「宝くじの日」を作ってまで宝くじ購入者に注意を喚起しているのは、せっかく当たった宝くじを換金しない人が意外と多いからです。ジャンボ宝くじで1億円以上当選の未換金本数(平成29年6月2日時点)は、なんと37本!サマージャンボ5本(支払期限平成29年8月14日)、オータムジャンボ4本(同平成29年10月25日)、年末ジャンボ9本と年末ジャンボミニ11本(同平成30年1月4日)、グリーンジャンボ8本(同平成30年3月28日)です。高額当選したのに引き換えていない人がこんなにもいます。
宝くじの時効は、支払開始日から1年間。ロトやナンバーズなどは抽選日の翌日から1年間になっています。宝くじの日に、手元の宝くじの外れ券を再度チェックしてみましょう。意外と高額当選している券が見つかるかもしれません。
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