貯蓄/貯蓄できない人のための貯め方

価値観がベースに!アメリカに学ぶ、お金の授業

お金の貯め方・使い方で悩んでいるのは日本人だけではありません。アメリカで25万人以上が受講した「お金の授業」から、“価値観を基にしたお金の使い方”をあなたも一緒に学んでみませんか?

執筆者:上野 やすみ

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世界から見たら「貯蓄好き」といわれる日本ですが、最近は貯蓄ができずに悩む人も増えています。金利が低い、収入が伸びないといった経済環境の影響もありますが、基本的なお金の使い方・貯め方をじっくり学ぶ機会がなく、目先の楽しみに浪費したり、物理的に豊かでも心が満たされない不安に陥ったりすることもあるでしょう。

『人生を変える、お金の授業』(デヴィッド・バック[著]/永井二菜[訳]/PHP研究所)
資産運用の先進国といったイメージのあるアメリカでも、お金の知識がないために苦労した人は大勢いるそうです。アメリカで女性向けにマネープランセミナーを行い、大反響を巻き起こしたファイナンシャル・アドバイザーがいます。統計的にみて女性は男性より長生きするので、より多くのお金を必要とするにもかわらず、男性より平均収入が低い。しかし、ほとんどの女性は資産管理の初歩すら教わっておらず、夫との離別や死別という最悪の状態に陥って初めて何もかも1から始めることになる。そのような状況を見て「どんな状況におかれても、自分の生活を自分で守れるだけの予備知識やスキルをすべての女性に身につけて欲しい」と始めたのが「Smart Women Finish Rich(人生を変える、お金の授業)」と題したセミナーでした。

その内容を記した翻訳本『人生を変える、お金の授業』(デヴィッド・バック[著]/永井二菜[訳]/PHP研究所)には、私たちにも参考になるエッセンスがたくさん詰まっています。その中から、すぐにでも実践したいマネープランをいくつかご紹介したいと思います。


あなたにとってお金はなぜ大切ですか?

著者はセミナーの最初にまずこう聞くそうです。「あなたにとってお金はなぜ大切なのですか?」

さて、みなさんだったらどう答えますか?
・お金がないと生活できない、ご飯を食べられない
・いざというときに困らないため
・親に干渉されずに自分でやりたいことをやるため
・悠々自適に暮らすため
などいろいろあがるでしょう。これらをもう一歩踏み込んで考えてみると

「いざというときに困らないため」

「病気や失業などの事態でもお金があれば安心して対処できる」

「安心」

という1つのキーワードが浮かびあがります。

この「安心」のほかにも、「自分でやりたいことをやる」→「自由」といった概念が浮かび上がりますが、あなたがお金を大切に思う根底には、「あなたが人生の中で大切にしていること」、すなわち『価値観』が反映されているのです。

しかし、もしあなたが「安心」を大切に思っているのに、貯蓄がなく「不安だ」と思っているのならお金の使い方と価値観がずれているということです。「自由」が大事と思っていながら、借金返済に終われて毎月自由になるお金がなければそれも価値観とかみ合っていません。

『お金はそれ自体が目的ではない。目的を達成するための道具にすぎません。お金の扱い方が価値観に反しているようでは、満足な人生は送れるはずもありません(本文より)』

まずは、みなさんも「あなたにとってお金はなぜ大切か?」じっくり掘り下げてみてください。

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