『人生を変える、お金の授業』(デヴィッド・バック[著]/永井二菜[訳]/PHP研究所) |
その内容を記した翻訳本『人生を変える、お金の授業』(デヴィッド・バック[著]/永井二菜[訳]/PHP研究所)には、私たちにも参考になるエッセンスがたくさん詰まっています。その中から、すぐにでも実践したいマネープランをいくつかご紹介したいと思います。
あなたにとってお金はなぜ大切ですか?
著者はセミナーの最初にまずこう聞くそうです。「あなたにとってお金はなぜ大切なのですか?」さて、みなさんだったらどう答えますか?
・お金がないと生活できない、ご飯を食べられない
・いざというときに困らないため
・親に干渉されずに自分でやりたいことをやるため
・悠々自適に暮らすため
などいろいろあがるでしょう。これらをもう一歩踏み込んで考えてみると
「いざというときに困らないため」
↓
「病気や失業などの事態でもお金があれば安心して対処できる」
↓
「安心」
という1つのキーワードが浮かびあがります。
この「安心」のほかにも、「自分でやりたいことをやる」→「自由」といった概念が浮かび上がりますが、あなたがお金を大切に思う根底には、「あなたが人生の中で大切にしていること」、すなわち『価値観』が反映されているのです。
しかし、もしあなたが「安心」を大切に思っているのに、貯蓄がなく「不安だ」と思っているのならお金の使い方と価値観がずれているということです。「自由」が大事と思っていながら、借金返済に終われて毎月自由になるお金がなければそれも価値観とかみ合っていません。
『お金はそれ自体が目的ではない。目的を達成するための道具にすぎません。お金の扱い方が価値観に反しているようでは、満足な人生は送れるはずもありません(本文より)』
まずは、みなさんも「あなたにとってお金はなぜ大切か?」じっくり掘り下げてみてください。