韓国の多くの女性たちに、お金と自分の人生について考えるきっかけを与えたベストセラー |
著者はTVの放送作家として多忙な毎日を送っています。放送作家というとタレントさんに会えたり、華やかな印象があるかもしれませんが、情報収集から企画構成、台本書きまでこなすかなりの重労働です。22歳からその仕事を始め、5年目の27歳のときにスランプに陥り「1年間アメリカで充電したい!」と思い立ったものの、預金通帳には70万円のみ。その夢ははかなく消え、「やりたくてもできないことがあるんだ。休みたいのに休めないし、どこかに行きたいのに、どこにも行けない。たかがお金ごときのために……」(著書より)と絶望のどん底に。
しかし、すでに過ぎ去ったことをいくら後悔しても仕方が無い、力の限り「お金を貯める!」と決意し、1000万円という貯蓄目標を掲げたのでした。そこから自分なりの工夫と努力で貯め始めるのですが、株式投資などは行わず、すべて「積立貯蓄」で貯めたというから驚きです。一人暮らしであるにもかかわらず、収入の8割を貯蓄に回しました。
放送作家で仕事を増やせば収入が増やせるという点で普通のOLさんとは違うし、金利や物価など日本とは異なる事情もあるので、そっくり真似をするのは難しいでしょう。でも、基本に忠実になることが貯蓄を増やす王道なのだと改めて教えられます。3年で1000万円を貯めるのは、それ相当の意欲が必要。著者はどのようにその気持ちを維持していったのでしょうか。
目標額を決める
いつまでに、いくら貯めるかという目標を立てるというのは皆さんご存知のところでしょう。著者は短期決戦型の性格ということで、短期間で集中して貯めることを決意しました。目標額は「いくらあれば不安にならないか」を見積もった額。それが、結婚資金300万円+将来自分が住む家の元金(もときん)500万円+海外旅行200万円=1000万円という内訳でした。そして部屋の壁に貯蓄表を作って張り、入金した額と合計額を記入していくことで楽しみながら自分を刺激していきました。いくらずつ貯めなければならないか、を考える
「給料の2割を貯めるとすると、1年後にはいくらになるかしら?」という考え方はライフスタイルのちょっとした変化を楽しむ人にはそれでいいですが、ある程度の大きなお金を貯める場合にはそれでは目標達成は難しくなります。「目標額を達成するためには、毎月いくらずつ貯蓄すべきか」と逆算で考えることが大事と著者は言っています。逆算で考えることで、生活費はこれだけなくては、と安定を守ろうとする弱気の姿勢から解放されるというわけです。