もう一つ、家計の収支改善策として効果が大きいのが住宅ローンの見直しです。特に現在の低金利状況を考えると、繰り上げ返済が有効な場合が多いでしょう。
貯蓄に余裕があるなら、ローンの元金部分を一部繰り上げて返済することで、その部分の利息を支払わなくても済むようになるのと同時に、返済期間を短縮できたり(返済期間短縮型)、毎月の返済額を減らす(返済額軽減型)ことができます。
また、借りている住宅ローンの金利が高めの場合には、銀行の固定金利選択型ローンなど低利のローンに借換えることで、支払う利息を軽減する方法もあります。借換えてトクするかどうかは、金利差1%以上、残返済期間10年以上、残債額500万円以上、というのが一つの目安になります。
ただし、借換えを行う場合には、事務手数料がかかりますし、新たにローン保証料や登記費用が発生しますので、これらの費用も勘案して検討する必要があります。
以上のような見直しを行えば、ほとんどの場合家計の収支バランスは改善され、黒字化するでしょう。それでも赤字の場合には奥さんにパートで稼いでもらうなど、「抜本的」な収入増加の対策が必要ということになります。
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