債券は償還日まで保有すれば額面金額が保証されていますが、それまでは債券価格が変動しています。また、償還価格(額面)は100円なのですが、発行価格は100円と決まっているわけではありません。したがって、購入価格や売却価格などによって、損益が発生することになります。(売買による差損益のほかに、償還まで保有した時の償還価格と購入価格との差額=償還差損益があります。)
債券の利回りは、「債券の所有期間中に受け取る利息と売買などによる差損益との合計額が、投資元本に対して年何%になるのかをみるもの」ですが、簡単にいうと「1年あたりの収益(損失)が投資金額に対して年何%なるか」ということです。
下図のように額面よりも高い価格で買った場合、償還日まで持っていたら額面100円にしかなりませんが(100円?102円=2円の損失)、受け取り利息の合計額(4円)がこの金額(2円)よりも多かった場合には、「利回り」はマイナスにはなりません。
※分子は「1年あたりの収益(1年間で受取る利息+1年あたりの差損益(売買差損益))」、分母は「投資金額」ということになります。