<利率>
債券という金融商品、これはいわゆる「借用証書」です。必ず償還金額(返済金額)と償還期限(返済日)、利率(お金の貸借料)が記載されています。償還期限まで保有していれば償還金額が戻ってくるのです。
この償還金額のことを「額面」といいますが、借用証書との違いは、いつでもそのときの価格で売買ができる点です。したがって、売買などにより利益や損失が発生することもありえます。
債券の利率とは、「額面に対する年当たりの利子の割合」のことをさします。つまり、「4%の利率の債券を100万円額面保有している」という場合、「購入金額がいくらであろうと、毎年額面100万円あたり4万円の利子を受け取ることができる」ということになります。
※債券の価格は100円あたりで表され、償還価格(額面)は100円です。価格が102円の債券を100万円額面分購入するときの払い込み金額は、100万円額面を100円あたり102円で購入することになりますので、100万円×(102/100)=102万円になります。新規で債券を購入する場合には手数料は不要ですが、それ以外の場合には手数料がかかります。
また、日本の債券は、半年ごとに利払いがあるものがほとんどです。債券の本券一枚一枚には、1回ごとの利払いのために利札(クーポン)が付属していて、利札と引換えに利子を受け取ることになっています。
このことから、利率のことをクーポンレート又は単にクーポンと呼ぶこともあります。(年4%の債券の場合、半年に1度ずつ2%分の利子を受け取ることができます。上記の例であれば、100万円額面で2万円ずつ、100円あたり2円ずつ利子が半年に1度、受け取ることができるということになります。)