代表的な“お金の貯め方”

お金の貯め方マニュアルなどには、「教育費」「住宅資金の頭金」「老後資金」など「目的別」にお金を貯めましょうというようなことがよく書かれています。そして、目的別資金ごとに、「この資金はまもなく使うので、ローリスク・ローリターンで」「この資金はまだまだ使わないのでハイリスク・ハイリターンで」などと分類して運用商品を決めていくようです。

理論的には・・・

しかし、理論的には、その人の資金額や年収、貯蓄可能額などトータルで、リスクをどの程度とることができるかを把握した上で、目標金額を達成することができるように資産を配分していくことが有効とされています(積立ての場合の内訳も全体の資産配分を見据えた上で決めていきます)。

年1%の積み立てと年7%のローン

教育費を貯めるために年1%の利率で積立を行なっている人が、自動車の購入のために年7%でローンを組むというようなことはよくあることですが、これは、資産全体から見るとたいへん効率の悪い選択です。積立てているお金を自動車の購入資金に回す方が、トータルでは効率がよいはずです。

ところが、実際には、「教育費に手をつけて子供が進学する時にお金が貯まっていないと困る」などの理由で、絶対手をつけないお金を自分の中で区別している人が多いものです。

心の会計

人は常に合理的な行動をとるわけではない(非合理な行動をとることもある)という以前書いた「行動ファイナンス」の記事でも触れましたが、人には「心の会計」があり、「使ってよいお財布」と「使ってはいけないお財布」という2つのお財布を持っています。お金には色がついているわけではないので、「お財布を2つ持つ」必要はないはずなのですが、多くの人が無意識に行なっています