物価には、暮らしやすさの尺度という面もある |
ニューヨークに本拠地を置く人事マネジメント・コンサルティング企業、マーサー社が、今年3月に世界各地の駐在員を対象に調査を行い、各都市の物価を調査しました。
【INDEX】
■世界の物価ランキング……P1
■日本は、やっぱりアレが高かった!……P2
世界の物価ランキング
調査は、世界の143の都市で、住居費、食費、娯楽費など、生活に必要な費用200品目以上について行われました。マーサー社によると、この調査の結果、「特定の食料やガソリン価格の高騰が世界的なトレンドである」ことも見えてきたそうです。ニューヨークを基準(指数100)として、それよりどのくらい上か下かという指数で、ランキングが発表されています。USドルベースでの比較(為替の影響を受ける)なので、生活者の実感とは必ずしも一致していない面もあります。(この企業は人事コンサルティング会社ですから、海外駐在員の報酬などを決める際の参考のために、この調査を行っているそうです。)
物価が高いのは、モスクワが3年連続でトップ。東京は、前年の4位から2ランクアップして2位です。3位がロンドン。東欧やブラジル、インドのなど都市が順位を上げてきている一方、ニューヨークなどの物価が相対的に下がってきているのが今年の特徴のようです。ドル安の影響で、アメリカの都市はニューヨークしかトップ50に入っていません。
<物価の高さ、」世界ランキング>
単位:ポイント(指数) |
データ出典:2008マーサー世界生計費調査・世界主要都市価格比較ニュースリリース
ランキング欄の( )は、前年比でいくつアップorダウンしかたを示す |
日本は、何から何まで高いというわけではないようです。内訳の一部を見てみましょう。日本は、やっぱり、アレが高いようです。
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