賃料設定に苦慮
賃貸に出すのってお金がかかる… |
Rさん:やはり、万一のことを考えて賃貸の大手というところを基準に選びました。
ガイド:賃貸をお願いしてからは、スムーズにいったのですか?
Rさん:対応も良く、リニューアルも洋室のカーペット交換の約5万円ですみました。そこまではよかったのですが…
ガイド:何か問題が?
Rさん:はい、結果として半年ものあいだ空室でした。賃料設定で問題があったのだと思います。
ガイド:半年は長いですね。その間、何か手を打たれたのですか?
Rさん:11万円だった賃料を10万5千までは下げたのですがダメでした。愛着があるマンションですから「一定レベルの人に借りてもらいたい=賃料は下げられない」という想いが強かったのです。私自身、収入もあったのでノンビリ構えていたことも原因でしょう。
ガイド:賃貸物件としての割り切りが難しかったということでしょうか?
Rさん:全くその通りです。でも、「いい加減これではいけない」ということで思い切って同じマンションを貸している方に賃料を伺いました。
ガイド:その結果?
Rさん:賃料を9万5千円に下げました。そうしたらすぐに借り手がつきました。
ガイド:苦戦していたのは、賃料設定がネックだったようですね。
収支を公開します
ガイド:実際の収支を教えてください。Rさん:毎月の賃料は9万5千円ですが、不動産業者から振り込まれるのは約8万6千円です。
ガイド:管理手数料が引かれているのですね?
Rさん:そうです。そこから、管理費等と固定資産税(月割りに直したもの)を引くと、手元に残るのは、5万円くらいです。その5万円で、今の家(2軒目)の管理費等の住居関連費までをまかなえている感じです。仲間うちでは、管理費なんかのことを「空気代」って呼んでいるんですよ。
ガイド:空気代? そこに住むだけで何もしなくてもかかるお金というイメージですか?
Rさん:そうです。ピッタリの呼び名でしょう?
入替え時ってお金がかかる
ガイド:現在の借り手は2人目だそうですね? 今回の募集はスムーズにいきましたか?Rさん:はい、おかげさまで。ところで、入居人の入替えの時ってお金がかかりますね。
ガイド:そうですね。具体的にはどのような出費がありましたか?
Rさん:室内のクリーニング、修繕費、それから業者へ払ったものとしては、退去時立会費用、入居時記録代、広告費などです。トータルで28万円ほどかかりました。ただ、礼金1ヶ月が入りましたから、実質負担は約18万円というところです。
ガイド:賃料にしたら約2ヶ月分ですね。
Rさん:結構大きかったです。「家を貸すってこういうことなんだ」って実感しました。
ガイド:そうですね。ところで、これからオーナーになろうと思っていらっしゃる方へのアドバイスをお願いできますか?
Rさん:絶対に言えることは、「自分の家なら我慢できる(我慢せざるを得ない)ことでも、他人は我慢してはくれない」ということです。借りて住むのだから、我慢しないで他へ行けばいいわけですよね? つまり、「投資用を買うなら、諸条件から目をそらしてはいけない」のだと思います。
自らの体験を「失敗例」だと語るRさん。それでも「これから投資をしようと考えていらっしゃる皆さんのためになれば」とあえてお話くださいました。第3話は「資金計画」についてです。お楽しみに。
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