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なぜアパート建築が相続税対策になるのか(2ページ目)

アパート建築を考えるケースで、意外と多いのが「相続税対策になるから」というもの。しかし、かたよった「相続税対策」には、思いもよらぬ落とし穴も!アパート建築と相続についてお伝えします。

久谷 真理子

執筆者:久谷 真理子

住宅購入のお金入門ガイド

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アパート建築が相続税対策になる理由

不動産の評価方法は少し複雑
不動産の評価方法は少し複雑
相続財産の評価をするには、国税庁が定めた相続税評価額というものを使います。たとえば、1億円の現金なら、評価は1億円そのまま。しかし、不動産の場合は少し複雑です。ここに、アパートを建てる理由があるのです。

1.一般に、不動産の相続税評価額を出すためには、土地は路線価で評価されます(場合によっては倍率で評価)。それに対して、建物は固定資産税評価額での評価となります。これは、建築価格より低くなるのが一般的です。

2.更に、アパートなどの賃貸中の建物や、その敷地となる土地については、権利関係に応じた調整がされるようになっています。簡単にいうと、「人に貸していて自由にならない分、評価が下がる」といった感じです。

つまり、手持ちのお金を使って、所有地にアパートを建築した場合、まず、1.のように、現金が不動産(建物)に変わったことによる評価の引き下げ。それから2.にあるように、建物を賃貸用としたことによる所有地と建物の評価の引き下げ(権利関係に応じた評価減)。これで、「相続税対策」というわけです。

上記のような「相続税対策」は、あくまでも「相続対策」の一部。節税が第一目標である「相続税対策」は時として失敗することもありますから要注意です。

【関連リンク】
「アパートで相続税対策!」の落とし穴(All About 不動産投資・REIT入門)
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