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LTVとDSCR 2つで借入れをチェック

不動産投資に行き詰まるのは、借り入れのバランスが悪いケースに多いようです。借入れの健全性チェックのために、LTVとDSCRの考え方を取り入れましょう。

久谷 真理子

執筆者:久谷 真理子

住宅購入のお金入門ガイド

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不動産投資をしたものの、「失敗した」「もう、やめたい」と相談にみえる方は、多くのケースで借入れをして不動産投資をしていらっしゃいます。そうして、たいていの場合、借入れのバランスが悪い……。今回は、借入れの指標になるLTV、DSCRについてご紹介します。2つの側面から借入れをチェックすることで、バランスの悪い借入れをふせぎましょう。

【記事のインデックス】
借入れをすると効率がよい!? ……1P目
LTVでレバレッジをチェック……2P目
DSCRで返済の余裕度をチェック……2P目

借入れをすると効率がよい!?

借入れは自己資金の収益力を高める!!
借入れは自己資金の収益力を高める!!
投資において、借入れは自己資金の収益率を高めることができる(=レバレッジ効果を期待できる)という意味から有効です。借入金の比率が高まるほど、レバレッジ効果は威力を発揮。より自己資金の収益率が上昇します。

下記で、借入金の比率とレバレッジ効果について見てみましょう。

【1年で100万円の収益が上がる2,000万円の物件に投資するケース】
  • 全額自己資金で投資
    100万円÷2,000万円×100=5→自己資金に対する収益率は5%
     
  • 自己資金1,000万円、借入れ1,000万円で投資(ローン支払利息30万円/年と仮定)
    (100万円?30万円)÷1,000万円×100=7→自己資金に対する収益率は7%
  • 自己資金500万円、借入れ1,500万円で投資(ローン支払利息45万円/年と仮定)
    (100万円?45万円)÷500万円×100=11→自己資金に対する収益率は11%
     
このように、借入金の割合が増えるほどに自己資金の収益率は上昇します。そうであれば、できるだけ多くの借入れを利用したほうがいいということになるでしょうか?

次ページで借入れの指標になるLTV、DSCRをチェック
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