<各商品と為替の考え方>
前のページでは為替の動きについてばかりにふれていたけど、円での預金金利よりも外貨での預金金利の方が高い。だから為替の動きだけではなく、金利についても考えるべきだと考える人がいるかもしれません。
確かにそれは間違っていません。しかし、現在の金利水準では為替の動きを押さえておくことがとても重要だと、私は考えています。
そこで具体的に、外貨預金や外貨MMFなど、金利に注目した外貨建て商品への投資で考えてみましょう。
10月の米ドルの1年定期の金利が、某銀行では0.3%でした。100万円を1ドル120円の時に預けた場合、120円の為替レートが動かないという前提での預金金利なのです。
ですから、120円から110円に為替レートが動いた場合は、0・3%は変わらなかったとしても、為替は動いています。たった10円ですが、為替の動きだけで約10%の損失を被っていることになります。そうなると、0.3%の金利がついても、あまり意味のないものとなってしまいます。
債券ではどうかというと、ここ数週間の日本の株式市場の高騰と比べてしまうと、投資する期間のわりには金利は低いと言えます。債券と株では、リスクの度合いが違うといっても、過去にアルゼンチン債のデフォルトがあったように、必ず大丈夫だと言い切れないのではないでしょうか。しかし、この場合はその人の好みになるかもしれませんが。
また、人気の毎月分配型ファンドであれば、ベンチマークが外貨建てであれば、最近投資した人たちは損失を被っているのは間違いないと思われます。
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★参考★
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毎月お小遣いファンドにご用心!(All About Japan)
外貨建て商品に投資するノウハウ(All About Japan・資産運用のノウハウ)
外貨建て商品に投資するのが悪いわけではありません。ただし、外貨建て商品に投資をする時は、「自分が投資をする時に常に為替相場の基準があるわけではなく、常に変動しているのだ」ということを覚えておくと、外貨建て商品をするべきなのかそうでないのかの判断がしやすいのではないかと思います。
次回以降では、外貨建て商品への分散について考えてみたいと思います。
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