株主優待と配当をある法則で投資するのが「カレンダー投資法」。今回は、カレンダー投資法の書籍を書かれている木村佳子さんにお願いして、「カレンダー投資法」をご紹介させていただくことになりました(感謝!)
株主優待ってナニ?配当ってナニ??
「カレンダー投資法」の具体的な解説の前に、まずは株主優待について簡単に見ていきます。株主優待とは、一定数以上の株式を持つ株主が受けることができるサービスで、株主優待制度を導入している企業が実施しています。
株主優待の内容は、その企業によって異なります。たとえば、食品メーカーであれば自社製品、レジャー・娯楽関連であればお買い物優待券や商品券のプレゼントなど、業種によっても様々です。そのため自分の欲しいものを株主優待にしている企業という観点から銘柄を選ぶことも可能です。株主優待を受けるには一定数以上の株を持っていることが必要になりますが、企業によっては所有している株式数に応じて、株主優待の内容を差別化しています。そのため、差別化を図っている企業では、株式数が多ければ多いほど株主優待の内容で優遇を受けることができることになります。
また、企業が株主に利益を還元する方法の一つで、他には配当という方法もあります。配当は、株式を発行した企業が株主に利益を分配することです。
株主優待と配当を受けるためには、決算期末の時点(多くの会社が3月末)で株主名簿に名前が載り、権利を確定している株主であることが必要です。ですから、3月決算の会社の株主に、4月になった場合は、翌年の3月の決算期末の時点まで株主でいて、初めて株主優待が受けられることになります。1年前に株主になっても、決算の2週間前に株主になっても、決算期末の時点で株主である事実に変わりはありません。同様に株主優待のサービスが受けられることになります。
カレンダー投資法ってナニ?
「カレンダー投資法」とは、株主優待と配当を受けるための決算月を利用した投資法です。具体的には、多くの会社の決算月は3月末ですが、もちろん会社によっては5月だったり、8月だったりと様々。さらに、株主優待を年1回実施する会社もあれば、年2回の会社もあります。そこで、企業の決算時期が異なる点に注目して、1月から12月まで全部の月に株主優待を受け取れるように、買いたい銘柄をを選ぶのです。後は権利確定に合わせて購入すれば、「毎月のように配当と優待が手元に届くようにできる」「買った後は半年ごとに持っている銘柄をチェックするだけ」という投資法です。
株価は日々変化しますので、値動きが気になるという人もいるかもしれません。そういった場合には、株主優待と配当の権利さえ確定してしまえば、早々に売ってしまい、次の確定時期前にまた買いなおせばよいでしょう。
また、予算の少ないという場合であれば、年2回実施する会社を選べば、6つの会社で済みますし、毎回権利を確定したらすぐに売却して、次なる銘柄の投資資金にフル回転させてもよいでしょう。
実は私は、これまで配当や株主優待にまったく興味がなく、偶然権利を確定して配当をもらっているタイプでした。しかし、今年はじめて子供と遊ぶために、アミューズメントパークの株主優待を得ようと思い、毎日楽しみにしているところです。株価の値上がり益も得ながら、優待と配当を毎月もらえるなんて、とっても楽しい投資法ですね!さらに詳しく知りたい方は「おすすめ書籍/CD/DVD」で木村佳子さんの本が見れます。
▼関連リンク
・株主優待をゲット!
・株主優待ってどうなのよ!?
・配当をゲット!
・配当ってどうなのよ!?