金利上昇で、株や為替はどうなる?
量的緩和が解除されたということは、金融の引き締めになります。しかし、日本の景気が回復している事実の裏返しでもあります。個人的には、その景気回復が本物であるならば、短期的な動きは別として、株価は長期的には上昇傾向にあると考えることができると思っています。しかし、株に投資していた場合でも安定志向の人は、もし金利がある程度高くなれば、株よりもリスクの少ない金融商品に投資を少しずつシフトさせることを考えていいのかもしれません。
量的緩和の解除は景気回復の証。これまでとは違った投資スタンスが必要になる! |
次に外貨ですが、これまで日本は他の国よりも圧倒的に金利が低い状態にありました。しかし、今後金利が上昇すれば、状況は一変します。外国の人たちが日本円に興味を持ち、投資を考える人が増えるかもしれません。そうなると、為替は円高に進む可能性も考えられます。しかし、為替は他国の経済と密接に関連していますので、他国の経済状況と比較した投資が大切でしょう。
金利が変化するタイミングはどう判断する?
金利がどう動くのか、変化するタイミングを予測することは難しいの一言に尽きます。しかし、金利の動きを眺めるだけでは、知らないうちに損をしてしまうかもしれません。そこで、住宅ローン金利や個人向け国債の金利の基準の数値になっている「10年国債の利回り」を利用するとよいでしょう。大きな流れをつかめばよいと思います。
「財務省:国債等に関する情報」
バブル崩壊後に社会人になった私も、金利が上昇する局面を知りません。多くの人たちがお金にとりつかれてしまうバブルを味わえるほど、日本の景気が回復するといいですね。
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