みんなが買っているファンドなら必ず儲かる?
ファンドの人気度は、純資産の残高の推移を見ることで把握できますが、純資産の残高が増加していれば儲かるわけではありません。基準価額の上昇が伴わなわなければ、儲けることは難しいと言えるでしょう。ですから、純資産の残高と同時に基準価額の推移についても、過去から時系列で確認することが必要になります。
投資で損をするのは結局自分。他人に頼らず、判断基準をまずは作ってみては? |
では、純資産の残高と基準価額が順調に推移しているなら、すぐにそのファンドを購入してもよいのかと言うと、そうとは言い切れないでしょう。先ほど例に出したブリックスファンドのようなファンドは、その時代の流行を反映したテーマのあるファンドです。流行は未来永劫続くとは言い切れず、いずれは終わりを迎えることになります。そうなれば、こうしたファンドも低迷する恐れがあるからです。
過去を振り返ると、ITバブルの時には、インターネットやITをテーマにした投資信託であふれかえりました。しかし、ITバブルの崩壊とともに基準価額は下落の一途をたどる結果になりました。投資は自己責任です。いくら皆が買っていて有望そうでも、取引タイミングを間違えれば、損をするのは結局自分なのです。
ファンダメンタルズで投資を判断しよう
私もファンドに投資をしますので、純資産の残高は順調に推移するに越したことはないとは思っています。しかし、「皆が買っているから乗り遅れないように買っておこう」と安易にファンドに投資することは禁物だと思っています。なぜなら、投資に絶対儲かるはないからです。
個人的には、ファンドを選ぶ基準としては、投資を検討しているファンドの基準価額が今後も順調に上昇できるほど、そして、さらに買いたいと考える投資家が順調に増加できるほど、そのファンドの投資対象のファンダメンタルズが良好かを確認することが基本だと考えています。ひねくれた考えではありますが、あまりにも盛り上がっている場合には、「そろそろ流行のピークなのかもしれない」などと考えてみる視点も、時には大切だと思っています。
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