生命保険/生命保険とは:主な種類と特徴

「主契約」と「特約」で構成されている!(3ページ目)

生命保険は構成している部分ごとに分けてみると理解しやすくなります。「主契約」と「特約」との組み合わせで成り立っていることをまず理解しましょう。

執筆者:海野 千絵

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特約とは?

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あなたの保険の主契約は?特約は?もう一度確認しておきましょう。
特約とは、主契約ではカバーできない部分の保障をオプションで付加することにより、保障内容を充実させ、より自分のニーズにあった保険を作ることができるようにします。主に、災害時の死亡保障を上乗せしたり、ケガや病気による入院費用を保障します。

特約は、主契約の契約と同時に付加することも、途中で付加することもできます。ただし、保障期間は主契約を超えることはできません。つまり、特約の保険期間は、通常、主契約の保険期間や保険料払込期間と同一ということです。もちろん主契約がなくなれば特約も消滅します。

特約は、主契約よりさらに数多く、多種多様なものが存在しますが、その保障の目的からいくつかに分類することができます。

【死亡保障を厚くする特約】
●定期保険特約
保険期間は一定で、その間に死亡した場合のみ死亡保険金が受け取れます。終身保険にこの特約を付ける「定期保険特約付終身保険」は代表的商品です。

●収入保障特約(生活保障特約)
死亡した後、契約時に定めた満期まで年金が受け取れます。死亡した時期によって年金を受け取れる回数が変わります。

●生存給付金付定期保険特約
保険期間内に死亡すると保険金が受け取れ、生存していれば一定期間ごとに保険期間の途中で生存給付金が受け取れます。

●三大疾病保障特約
ガン、急性心筋梗塞、脳卒中の3大成人病を対象とした特約で、3大成人病により所定の状態になったとき、生前に死亡保険金と同額の3大疾病保険金が受け取れます。保険金を受け取った時点で、特約は消滅します。死亡したときは、死亡保険金が受け取れます。

●ファミリー特約
一定期間内での家族(配偶者・子供)が死亡したとき、または高度障害になったとき、死亡・高度障害保険金が受け取れます。

【入院・通院・手術などケガ・病気に備える特約】
●疾病入院特約
病気で入院したとき、入院給付金が受け取れます。また、病気や不慮の事故で所定の手術をしたときに、手術給付金が受け取れます。
※手術の保障は、手術特約という別の特約で扱う生命保険会社もあります。

●災害入院特約
不慮の事故で入院したときに、入院給付金が受け取れます。

●成人病入院特約
ガン、脳血管疾患、新疾患、糖尿病、高血圧性疾患の5大成人病で入院したとき、入院給付金が受け取れます。

●ガン入院特約
ガンで入院したときに入院給付金が受け取れます。手術給付金や診断給付金、死亡保険金が受け取れるものもあります。(※ガンの種類によっては対象とならないものもあるので、注意が必要です)。

●女性疾病入院特約
女性特有の病気(子宮や乳房の病気や甲状腺障害など)で入院したとき、入院給付金が受け取れます。(※手術給付金が受け取れるものもあります)

●長期入院特約
病気や不慮の事故で長期入院したとき、入院給付金が受け取れます。
※長期の入院日数は、125日以上、180日以上などと定められていますが、生命保険会社によって異なります。

●通院特約
入院給付金の支払対象となる入院をして、退院後、その入院の直接の原因となったケガや病気の治療を目的に通院した場合に、通院給付金が受け取れます。
※退院後だけではなく、入院前の通院も保障するタイプを取り扱う生命保険会社もあります。

●手術特約
ケガや病気で所定の手術を受けたとき、手術給付金が受け取れます。

【不慮の事故による死亡に備える特約】
●災害割増特約
不慮の事故または特約感染症で死亡したときに、主契約の死亡保険金に上乗せして災害死亡保険金が受け取れます。

●傷害特約
不慮の事故または特定感染症で死亡したとき、主契約の死亡保険金に上乗せして災害死亡保険金が受け取れます。また、不慮の事故で所定の障害状態になったときには、障害の程度に応じて障害給付金が受け取れます。
※特定感染症で高度障害状態になったときは給付されません。

【その他の特約】
●リビング・ニーズ特約
被保険者の余命が6ヶ月以内と診断された場合に、支払請求があれば死亡保険金が生前に前払いされます。この特約の保険料は必要ありません。この特約により受け取った保険金の所得税は非課税になります。

このくらいにしておきましょう。特約はまだまだたくさんあり、名称も保険会社によって違っている場合があります。また、同じ名前の特約でも、会社によって保障内容や給付条件などの細部に違いがあるので、契約の際には確認が必要です。

特約の保険料は比較的安いですが、たくさん付加すれば、当然保険料も高くなります。優先順位を決めて、保険料支払負担が可能な範囲で、特約を付ければよいと思います。ただし、特約選びは保険選びのキーポイントのひとつですから、内容をよく理解して選択することが大切です。保険会社の担当者と相談しながら決めましょう。

すでに生命保険に加入している人は、保険証券を出してきて、自分の生命保険の主契約は何で、どんな特約が付いているのか確認しておきましょう。自分に付いている保障がわからず、ケガや病気をしても給付金・保険金を保険会社に請求しない方も少なくありません。


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