生命保険の見直し/生命保険の見直しでの注意点

生命保険を見直し後に死亡したAさんの悲劇(2ページ目)

生命保険の見直しにはライフプランの作成や必要保障額の算出が必要ですが、その数字にとらわれると、思わぬ落とし穴が……。

長島 良介

執筆者:長島 良介

生命保険ガイド

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裏目に出た保険の見直し

Aさんはとても喜びました。しかし、不幸は突然おこったのです。その数ヵ月後に交通事故でご本人が亡くなってしまったのです。本当に突然に。

Aさんの奥さんは、見直し前の保険証券は以前見たことがあり、てっきり保険金は8000万円だと思っていたのです。

Aさんは、奥さんにはまったく今回の見直しについては相談しなかったのだそうです。時すでに遅し。その契約は既に解約され、半分の保険金になっていたことを知り、愕然とします。

その後、どのようなことになったかはここでは触れませんが、この例は必要保障額が必ずしも絶対ではないということです。

夫婦で保険内容に対する共通認識をもつことが重要

生命保険はご夫婦の共通した認識の下でないと、希望している保険にはたどり着かないということがよく分かる事例でした。

亡くなって知るのでは遅すぎました。生命保険はご夫婦でしっかりとその内容に対する考え方を共有しなければならないのです。
●日本の生命保険の加入率は全世帯の90パーセント
●世帯主の方の平均加入保険金額は2532万円
●遺された家族が受け取った保険金の平均は168万円です。

(『平成12年生命保険に関する実態調査報告書』 生命保険文化センター)

前述のご夫婦のような方が世の中には沢山いるのです。あなはこの事実をどのように受け止めますか?


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