個人年金/個人年金保険の選び方

銀行窓口で一時払い終身保険に入る前に(2ページ目)

銀行で終身保険に加入できるようになりました。今後窓口でパンフレットを見かけたり、銀行員に勧められて加入を検討する人も増えることでしょう。そんなあなたに失敗しない保険銀行加入の基本をお伝えします。

長島 良介

執筆者:長島 良介

生命保険ガイド

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一時払い終身保険にはどのような種類があるのでしょうか

大きく分けて、変額終身保険、積立利率変動型終身保険、ドル建て終身保険、定額終身保険の4つがあります。

変額終身保険
預けたお金(積立金)と保険金額(保障額)が保険会社が用意したファンドを選択し運用することにより増えたり減ったりします。保障は加入時の保障が最低保証されます。終身保険の中では同じ金額を預けたばあい保障が最も大きくなります。ただし、現在では殆どの保険会社が販売を停止している状態です。

積立利率変動型終身保険
変額保険と異なり、積立金も保障も増えはしますが、減りません。しかしリスクがない分リターン(解約返戻金)も少なくなります。保障も欲しいけど少しでも確実に増やしたいという方には良いでしょう。余談ですがアカウント型と呼ばれる、利率変動型積立終身保険とは似て非なる保険ですので間違えないように注意して下さい。

外貨建て終身保険
代表的なのはドル建て終身保険です。多くの保険会社が販売しています。アメリカは日本に比べ、保険料を決める予定利率が高く、保険料も安いです。同じ金額を支払っても付いてくる保障が大きいわけです。

海外の国の通貨で保険に加入するので、円に戻した場合は当然、為替の変動リスクがあります。保険金額や積立金(解約返戻金)が為替相場によって増えたり減ったりするわけです。実際にドルで使うことができる人にはアメリカの高い利回りをノーリスクで得られる商品ですが、円に換金した場合は為替によって減ってしまう場合もあるということです。

現在外貨での運用を検討中の方は、外貨預金など比較して、検討してみる価値はあるはずです。(なお金融商品を比較する際は、パンフレットにある小さな文字にはとくに注意してその内容を理解したうえで比較することをお勧めします。)

保険は目的を持って

個人年金保険と異なり、保障の大きな終身保険です。他の保険とのバランスを考え、この保険で得られる保障を有効に活用することで、大きなメリットとなるはずです。

保険会社や保険代理店からの加入も考える

銀行よりも保険商品を多数扱っている保険会社や保険代理店から見積もりを取ったり、相談してみるのもより自分の考えにあった商品が見つかるかもしれません。

現在、銀行では、個人年金保険や一時払い終身保険の他に終身保険、定期保険、医療保険、ガン保険介護保険、子ども保険など多くの種類の保険が販売されています。

これらの保険も、言われるがまま、勧められるがままに加入せず、しっかりとした目的をもって十分に検討したうえで加入されることをお勧めします。
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