住宅ローンと生命保険(団体信用生命保険)
住宅ローンの契約の際には必ず、生命保険に加入します。これは住宅ローンを契約した人が亡くなってしまい、ローン返済が不可能になった場合、生命保険でローンを完済してしまうことを目的としています。この生命保険のことを団体信用生命保険(団信)といいます。余談ですが、住宅ローンを借りるとき、昔はこの団信と火災保険は強制加入が一般的でしたが、今は火災保険に関しては任意のところが殆どです。団信は必須です。
持ち家と賃貸の違い
持ち家の方と、賃貸の方では一家の大黒柱のお父さんが亡くなった場合の必要保障額が大きく異なります。住宅の部分だけの必要保障額を考えて見ましょう。賃貸で家賃10万円の家に住んでいた場合、収入を担っていたお父さんが亡くなった場合でもずっと家賃を払い続ける必要があります。
妻が40歳のときに、夫が亡くなった場合、妻が80歳まで生きたとすると
10万円×12ヶ月×40年=4,800万円が必要になります。
かたや、持ち家の場合はローンを完済していても、支払いが残っていてもいずれにしても先ほど説明した団信に加入しているので家と土地の代金は以後必要なくなります。
必要なのは、固定資産税などの固定費とリフォームや修繕のための積み立てです。
こちらは住んでいる場所によって、異なりますが、多めに見積もっても年間30万円として
30万円/年×40年=1,200万円となります。
この2つの簡単な試算からでも、持ち家に住んでいると、必要な保障が3,600万円も少なくてよいことが分ります。
現在35歳の人が3,600万円の生命保険に加入するには5,000円前後の保険料が必要です。
(年金受け取りの収入保障タイプ20年で試算)
すなわち、真剣に見直しを考えれば月々5,000円、1年6万円、20年で120万円の保険料を削ることが出来ます。
住宅購入時に生命保険を見直すことで約100万円も節約できることを理解しましょう。
見方を考えれば、ローンと一緒にこれだけの保険料を銀行に支払っていると考えても良いでしょう。