立場によるメリットとデメリット
保険会社の営業職員、保険代理店、ファイナンシャルプランナー。立場によっても違いがあります。それぞれメリット、デメリットを見てみましょう。■保険会社の営業職員
保険会社一社に所属して、自分の会社の商品のみ取り扱っている人のことです。国内生保会社のセールスレディ、外資系等の男性営業マン等です。
自分の会社の商品を販売しなければいけませんから取り扱いの商品も限られています。かといって、その会社だけでそこそこ必要な保障が得られる商品は揃っている会社が殆どで、内容と保険料に目をつぶれば、何とかなります。したがって自分が販売できる自社の商品以外の他社商品を知らない人が殆どです。
その人を信じることができ、全てを任せようと思えば相談を依頼しましょう。ただし、他社に良い商品があったとしても、販売することができないことは、買手から見ても明白です。
また、営業マンは保険を販売することで収入を得られる、歩合制です。どんな仕事も同じですが、自分の商品を買ってもらってはじめて収入につながります。中でも歩合制は売れ無ければ収入がなくなります。この点がデメリットとなるか、メリットとなるかは本人のお客さんに対する誠意によることはいうまでもありません。
■保険代理店
保険代理店は2種類あります。まずは一社の商品のみを取り扱う保険代理店です。これは前述の社員と同じと考えよいでしょう。社員か独立した代理店かという立場の違いだけで取り扱う商品は一社のみです。
もうひとつは、複数の保険会社の商品を取り扱う乗り合い代理店です。
複数の保険会社の商品を扱えますから、複数社の複数の商品の情報収集も容易です。実際に申し込むときも最後まで手続きをしてくれますし、保険金の給付手続きもやってくれます。
ただし、保険会社を複数取り扱っているからと言って安心することはできません。前述の誠実さが無ければ最も手数料の高い儲かる商品をお客さんに押し付ける可能性も十分にあります。
こちらも、他業種と同様、保険を販売し始めて収入を得ることができます。
■ファイナンシャルプランナー
上述の営業職員も、保険代理店もファイナンシャルプランナーの資格を持っている人はたくさんいます。ここでいうファイナンシャルプランナーは資格のことではなく、実際にお金の相談にのって相談料をもらって生計を立てている人です。
保険を売らなくても相談料を受け取れるので無理に販売される可能性はかなり低いと言えます。しかし、保険会社とのつながりが無いために、商品知識が乏しく、保険料の試算もできないために保険の提案も限定的になりやすい立場にあります。
保険会社や、保険代理店とのコネクションがあれば問題はありませんが、それを得られるにはコストが掛かるため定期的な情報更新ができるとはいいがたいでしょう。
どんな商売も、その商品を販売している人がその商品の詳しい情報を持っていることを覚えておきましょう。