そのセールスが素晴らしければ、私のところになんて来ないのでしょうが、保険会社に勤めるセールスマンに圧倒的に欠けているもの。それが、お客さんが保険に入る目的を明確にしていないところなのです。
保険営業を行う多くの人が、おすすめプランと称して「だいたいの死亡保障」と「だいたいの医療保障」をもってきて、この辺がお勧めですといいます。
お客さんは、生命保険に対して、漠然と必要性を感じつつ話は聞いていますが、
生命保険に加入するのに、「何のために」「いくら加入しなくてはいけないか」という目的が全く見えていないのです。
それもそうです。おすすめプランとやらを見せる前に、まったくお客さんに対して質問していないのですから。
家族構成や、子どもの人数や年齢、年収は?生活費はいくら?そんなことすら聞きもしないで保険の設計ができると思っているところが大間違いなのです。
話がそれましたが、いずれにしても、生命保険は目的がまず第一なのです。
証券診断は後回し
生命保険の見直しサービスにおいて、証券診断から入るところを結構見かけます。しかし、これは大きな間違いです。お客さんが今自分の入っている保険を確認するのが証券診断の意味ですが、見直ししたいと思っている人に生命保険に加入する目的を明確に持っている人はいません。
目的、「何のために」「いくら加入しなくてはいけないのか」を明確にしていない状態で現在の自分の契約を説明されても、「生命保険」はなんとなく分かっても、自分に必要な保険が何かはわからないのです。
保険の見直しにおいて目的が明確でないのはあり得ません。
保険の目的がない状態での証券診断もあり得ません。
生命保険が良くわからないと言われるのは、商品が沢山ある、商品内容が複雑だという理由がよく挙げられますが、大きな誤解です。
生命保険や医療保険は商品そのものはどこの会社も似たり寄ったりで商品は非常にシンプルです。
分からないのは、目的がはっきりしていないからなのです。
自分の保険を確認する前に、まずはしっかりと目的である、
「何のため(誰のために)」
「いくら加入すればよいのか(必要保障額)」
を把握することから、始めなければいけません。
証券診断は後回しです。