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次男さんの疑問に答えます 本家相続に疑問のある方へ(4ページ目)

日本の土地所有者の相続において、「本家相続」という考えをお持ちの方がなんと8割弱いらっしゃるという統計があります。今回は何故「本家相続」なのか、考えてみたいと思います。

執筆者:天野 隆

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Q:それでは今回の争わないで相続する方法としては「遺留分相当額」の権利を主張すれば良いと言うことですね?

A:それが残念ながら、この遺留分相当額の権利は遺言があった場合は比較的簡単な手続きで済みますが、遺言がなかった場合は遺留分相当額どころか、下は0%から上は100%まで全て話し合いで決めなくてはならないのです。

 ということで結論としましては、「本家を継ぐことの大変さを理解すること」が話し合いの前提となります。農家を引き継ぐというのは、会社勤めの私達にはわからない苦労もおありなのではないでしょうか?「相手は億万長者で、自分は貧乏暮らし」と思ってしまうのも当然です。ただそれはAさんからの見方です。

ご長男の立場から見ると、「お母様の面倒をみたり、古くからの近所付き合いをしなくてはならない」等色々大変なこともある、ということを理解することも必要ではないかと思うのです。

とても難しいことではありますが、自分の主張ばかりするのではなく、相手の立場をお互いに理解しながら話し合うことが本当に必要なことなのかもしれません。そうすることでAさんの理想の争わずに遺産分割を行うことができる事に近づくような気がします。
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