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資産家のポートフォリオが明らかに(2ページ目)

平成17年分税務統計 相続税及び贈与税関係(速報)が国税庁からは発表されました。この統計から相続人の立場から重要な点を書かせていただきます。

執筆者:天野 隆

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資産家の方のポートフォーリオが明らかに

打合せ
財産の半分が土地
財産のポートフォーオを見ていきましょう。相続税の取得財産価額を種類別にみます。平成17年分は総額で11.3兆円です。土地が5.7兆円(50.4%)、現金預貯金が2.3兆円(20.5%)、有価証券が1.5兆円(13.3%)、家屋構築物が0.6兆円(5.6%)です。これが日本の相続税の対象となる資産家の方のポートフォーリオということになります。

財産の半分が土地

相続税の財産のうち土地が50.4%ですから、資産家は資産の半分以上が土地であると言えましょう。私たち相続税の専門家が土地評価のスペシャリストになる理由がお分かりになると思います。さらに、どうして、税理士が宅地建物取引主任者の資格を持っているかもお分かりいただけると思います。

土地の中身を分析します。宅地が4.0兆円(35.0%)、畑が0.7兆円(6.0%)、田が0.5兆円 (4.1%)、その他土地が0.6兆円 (4.2%)です。畑や田は農業投資価格で評価されている土地が多く存在し、評価としては安くなっています。

16年分からの変化

平成16年分と比べてどう動いたでしょうか?
■土地は53.2%から50.4%と減少しました。
■現金・預貯金は19.9%から20.5%と増加しました。
■有価証券は11.1%から13.3%と増加しました。
資産の流動化の傾向が読めます。貯蓄から投資への傾向が読めます。平成18年の統計は1年後になると思われますがさらにこの傾向は続くのでしょうか?興味があります。

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